りょくけん東京

りょくけんだより
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中谷早生 刀根早生 和歌山 平核無 柿

北田さんの果樹園。

数か所に分かれる北田さんの畑。
納屋の周りの斜面に1か所。
その百メートルほど上にも柿畑。

道沿いの離れた場所にもう一か所、柿畑。

さらに進んで、もう一か所はみかん。
さらに離れた場所にもう一か所あるそうだが、そこは不知火なので、少し時期が遅れる。

主力は柿とみかん。

この組み合わせを聞いて、成り立つのか?と思う方は、果樹に詳しい方だ。
例えば、次郎柿や富有柿は11月がメインの時期。
極早生みかんは10月には始まり、11月には早生みかんが始まる。
つまり、収穫時期ががっつり被るからだ。

北田さんの場合、柿は種なし柿なので、次郎や富有柿より1か月以上早い時期に収穫が始まるのだけれども、それでも、柿の終盤と極早生みかんはダダ被りのはずだ。

「もうそこは割り切ってて。柿が終わったら、みかんを始めることにしてます。」

結果的に、極早生みかんは完熟し、緑ではない、完全着色した橙色の極早生みかんになっている。

「なんで、じいちゃんはこの果樹の組み合わせにしたのか分かんないんです。」と少し呟いた。

柿畑は、納屋周りが一番広い。

北田さんの作る柿は、種なし柿と一般的に言われる品種群で、品質が優れているためか、全国的に栽培されている。
9月下旬にスタートするのが中谷早生。
一番小ぶりだが、最も早く着色する。

10月に入ると、刀根早生。
大きさと糖度のバランスが最も良い。

10月中下旬は、平核無(ひらたねなし)。
ベースになっている種なし柿で、新潟では“おけさ柿”、山形では“庄内柿”と呼び、ブランド化している。
平核無から生まれた枝変わり品種が、刀根早生。
刀根早生から生まれた枝変わり品種が、中谷早生。
順番に早くなっており、早生であるほど小玉で、着色が早い。
糖度は晩生であるほど高く、サイズも大きくなる。
樹上になっている期間が長いためだ。

南向きの斜面だが、川?沢?を挟んで向こう側も山がちであり、谷と言って良い。
日照時間が短くなる分、生長がゆっくりになり、他地域よりも遅くまで柿を出荷できる利点がある。
着色が止まっている間は、山の、より上にある畑の方の柿を収穫するんだとか。

沢沿いの、と言うべきか、道沿いの、と言うべきか、同じ通りに脇の斜面に、北田家最大の柿の樹がある。
樹齢60年ではきかないという、北田さん曰く“ラスボス”と称する巨木。
枝張りがまるで神社のイチョウのように広がっており、4m四方にまで伸びているのだ。

この平核無エリアは、最近は難しくなっているようで、、、沢の影響で朝露がすごいそうで、柿の果頂部(=お尻)にたまり、ちょっとしたひび割れの中に入り込んで黒くなってしまう。
高樹齢の樹が集まるこのエリアの畑は、とりわけB品率が高く、悩みの種なのだそう。

また、イノシシの食害もひどい。
渋柿なので、食べられないはずなのだけれど、終盤の平核無は、渋が少ないのか、あるいは、渋を感じるまで食べ続けてしまうのか、数か所に食害の痕を見かけた。
「まだ、枝を折られないだけ良いんですけどね。」と北田さんは達観したもの。

この畑もまた、沢を挟んで、やっぱり向かい側に山があり、谷になっているので、生長が遅く、他の地域の平核無が終わっても、北田さん所だけ、ずっと出荷し続けているんだとか。

9月下旬 納屋の東側の中谷早生
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10月上旬 納屋の西側の刀根早生
  ↓
10月中旬 より上にある畑の刀根早生
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10月下旬 谷の高樹齢の平核無。

ただ、そうすると、ひとつ問題が発生する。

渋抜きだ。