「週7日播いて週7日採る。」
先日、野辺山で訪ねた土屋さんの言葉が心に残っている。
野辺山の冷涼な夏の気候を生かす方法を考え、レタスと白菜中心の栽培から、ほうれん草とブロッコリーにシフトした。
山の天気は変わりやすい。
雨が降ったら、農家は、たいていは休む。
防除の薬剤散布だって、雨の日に散布すると、雨で流されるので、効果は半減するから、通常は撒かない。
でも、土屋さんは、雨でも撒くと言う。
播種だって、通常は、雨の日は避ける。
植えた種が雨に流される可能性があるし、雨は病気を媒介するので、病気にかかりやすくなるからだ。
でも、土屋さんは、それでも種を播く。
土屋さんに言わせると、天候によって、収穫が減ったり、病気や虫害に合うのは、天災ではなく、人災だと言う。
雨が降って、人が手を止めたら、なおさら、植物の芽生えや生長が止まる可能性があるからだ。

だから、「夏の間は、とにかく週7日播いて、週7日採るんです。僕らは。」
「だって、僕らはほうれん草とブロッコリーを供給するのが責務ですから。」
齢39歳。
不惑の一歩手前。
迷わない姿勢を強く感じた。
私も10年前は、あれくらいギラギラしていたのかもしれない。
もう少し踏ん張りたい。