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クイーンニーナ サザンレッド ぶどう 富士の輝き

ぶどう品種考察~一石を投じるか?~

シャインマスカットは、農研機構という国の育種機関が作った。
そのため、全国で栽培できる。

一方で、ナガノパープルやクイーンルージュは、長野県の育種機関で生まれた。
県民の税金で作られた品種である。
しばらくは県外で育てるのは遠慮いただきたいという方針は理解できる。

山梨では、温暖化のため、黒ぶどうの着色が進まないのが課題になっており、県内の農家を守るためにも、それを克服する品種改良に注力していたように思う。
BKシードレス、甲斐のくろまるなどなど。
気温が高くて、夜温が下がらなくとも、黒く着色する品種が開発された。
また最近では、黒く着色するメカニズムも解明されてきていて、ホルモンの一種である”アブシシン酸”が着色に寄与すると言うことで、農業資材として活用されるようになった。
プロヒドロジャスモンという薬剤もあるようだ。

山梨の場合、県内に志村ぶどう研究所と植原ぶどう研究所という民間のぶどう育種家も存在していて、有力品種をいくつも世に出しているので、これまた面白い。
早くから、シャインマスカットを親にして、それよりも優秀な品種を作ろうと言う意欲が見えた。

さてさて。

山梨県が、県の育種所で開発した品種がいよいよ今年から出回る。

黒ぶどうは、“富士の輝き”。
シャインマスカットを親にしている、皮ごと食べられ、糖度が高い黒ぶどうだ。

先日、産地にて、購入し、早速食べてみた。

23度くらいの高い糖度を持ち、しつこいくらい。
固めの果肉で、さながら黒いシャインマスカット。
皮が軸としっかりついていて、脱粒も少なそうだ。
県内の、ぶどう農家の期待の星だと思う。

赤ぶどうは、”サザンレッド”。
少し前まで甲斐ベリーA”と呼んでいたようだ。
こちらは、色だけでなく、食味の面でも、とても差別化されている。
マスカットのような果肉ではあるが、ピオーネ寄りの風味があって、美味しい。
糖度も20度を超え、しっかりと甘い。
脱粒は、まあまあありそうな雰囲気がある。

もうひとつ、クイーンニーナという赤い皮で皮ごと食べられる品種がある。
こちらは、もっとずっと巨峰のような風味があって、甘いだけでない魅力がある。

シャインマスカットの延長線上のような“富士の輝き”か独自性があるナガノパープルやサザンレッドが、この後のぶどう業界で席巻するのか。

消費者が、どう判断するのか、とても楽しみなのである。

私の推しは、ナガノパープルとサザンレッド。
シャインマスカットとは異なる色味、食味があるからだ。

さてさて、お客様のご判断は…?