ぶどうは、シャインマスカット一強がしばらく続いているように思う。
ただ、何度か書いているが、シャインマスカットは栽培が容易で、植えてから2年目にはぶどうが実を付け、誰が作ってもある程度の食味になるので、差別化が難しい。
暑さで、花が着かないといったこともあったが、全体的にはやっぱり収穫量も品質も安定したぶどうと言えるだろう。
そんなこともあって、業界では、シャインマスカットの価格が下がると言われている。
量販店で販売されているシャインマスカットを見れば分かるかもしれないが、二極化してきている。
1,000円台で購入できるものもあれば、いかにも立派で、1.5倍から2倍のシャインマスカットもある。
安定した食味があるので、これからも、消費者はシャインマスカットを支持し続けると思う。
農家さんサイドでは、うかうかしていられない。
これまで、シャインマスカットさえ作っていれば、高く販売できたものが、“そう”でもなくなってきているからだ。
他の品種が続々と投入されており、私も興味深く見ている。
白ぶどうにおいては、シャインマスカットが君臨し続けるだろう。
黒ぶどうはどうか。
巨峰→ピオーネと主力は移ったが、巨峰は種なし化に向いている品種とは言いづらい。
ピオーネは巨峰よりは向いており、十分な食味が期待できる。
とはいえ、脱粒と言って、軸から離れやすい特徴は、なかなか克服できないだろう。
長野県では、ナガノパープルが、一つ頭を抜けていると思う。
皮ごと食べられ、種なし処理にも向き、なによりとても食味が良い。
長い間、皮ごと食べられる赤い皮のぶどうの登場が期待されていた。
クイーンルージュ®がその一番手として期待されている。
シャインマスカットを親に持ち、皮ごと食べられて種なし処理にも向いていて、甘い。
ただ、色はどうなのだろう?
今年は、特にりょくけんが扱う松崎さんのクイーンルージュ®は、気温が低かったからか、赤みを通り過ぎて、やや黒かった。
この、ナガノパープルやクイーンルージュ®を、当然のごとく、ライバル視しているのが、山梨県である。
ナガノパープルの免許は切れ、長野県以外でも栽培できるようになったが、クイーンルージュ®は、まだむこう十数年は、長野県内でしか栽培ができない。
それを指をくわえて待っている山梨県ではない。