りょくけん東京

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社長日記

鶏口となるも牛後となるなかれ。

「鶏口となるも牛後となるなかれ。」

という故事がある。

中国の春秋戦国時代、日本では漫画”キングダム”でも人気の、秦の国が台頭してきたころの話だ。

蘇秦と言う人物が、秦以外の6つの国を周り説いた際に発した言葉とされる。
秦と同盟したり、属国となって過ごすよりも、一つの国として独立していた方が良いですよ、と各国の王を説得した。

私は、この言葉を是としている。

テナントとして入店している松屋銀座さんも、上場企業で、規模こそ違えど、そうなんじゃないかと思う。

だから親和性も高く、長くお付き合いで来ているのかもしれない(今年で22年目に)。

鶏口のメリットは、意思決定にスピード感があることだと思う。
対極にある、”大企業病”なんて、ユニクロの柳井さんがいっつも言って我々社員の危機感を注意していたけれど、一つのことを決めるのに、他部署の認可が必要になると、どうしても時間がかかってしまう。

アジャイル経営という言葉も最近、散見される。
あーだこーだ言う前に実際やってみて、お客様から実際の評価を頂き、改善を繰り返す方が、現代のVUCA(=予測不能な)の時代には合っている、というものだ。
大事なことだと思う。

ただ、勘違いしてはいけないこともある。

歴史が示すように、秦は、蘇秦が説得した他の六国をすべて滅ぼし、中国大陸史上初めてと言える統一国を作っている。

つまり、やっぱり大企業は強いのだ。
メリットがあるのだ。

ただ、それも違う。

秦は、50年と持たず、解体しているからだ。
色々な文化や背景がある独立国だった人を、秦に同化させるには、ゆっくり、丁寧にやらねばならなかった。
けれど、それを強権的に、短期間に行おうとした。

それだって、結果論であり、後世の人や、私がそう思っているだけで、その時はそれが最善だと思って実施したんだと思う。

では何が大事か。

やはり、鶏口だと思っている。
会社に所属する一人一人が、鶏口になり、考え、行動し、気づいて反省して次に生かせば、滅亡することはないと思うのだ。

先日、採用の面接を行っている時に、思い出した。

この事業の系統は、私で四代目だと思っている。
先代たちすべての経営者に、見倣いたい良いところも、違うなと思うことも、両方あった。
他企業や他業種に移って、大きな実績を上げている方もいる。
けれど、この事業を黒字化することはできなかった。
もちろん、いろんな制約があったからだけれども。

私は、私は株式も自分で持ち、経営責任を一身に背負っている。

2026年は、独立して株式会社りょくけん東京になって15年目。

M&Aのお誘いは毎月いっぱい来るけれど、私はまだ鶏口でありたい。

何度も味わった悔しさを忘れずに、第15期もまた頑張っていきたい。