2024年、とみに始まった米騒動。
2023年がやや不作で、新米が店頭に並ぶ前に米が枯渇する可能性が報じられた。
かくして、その通りになり、一部の買い占めや、訪日外国人観光客の増加などが重なり、実際にコメ不足になった。
2024年はやや豊作だったが、前倒しで新米の出荷が始まり、消化スピードが数か月早かった。
資金力のある小売店や外食産業は、今まで付き合いのあった卸売りや農協をすっ飛ばし、田んぼに向かって、直接、農家から買う事例も増えた。
この交渉に乗った米農家はそれ相応の実入りがあったと聞く。
ただ、米卸や米屋さんや個人に販売パイプを持つ農家さんに聞くと、米不足や、米高騰などの事例はこれまで、何度も経験したことなのだと言う。
少しは高止まりしてほしいが、ずっと今の価格が続くことはない、と達観されていた。
「再生産ができ、手元に少しでも残れば良い。」
農家の矜持は、この日本の食を支えていると言うこと。
「米があまり高くなっても良いことはない。」
そうおっしゃる方と、いや、そうはいっても、、、という方と。
ここで、反収という考え方が出てくる。
一反=1アール=10m×10mの面積の田んぼで、いくらの収入=売上になるかという考え方である。
反収が12万円だと米農家はきつく、15万円だと嬉しく、18万円を目指すべきだ、と聞いたことがある。
一般的に、米農家は、1反から10俵の米収穫を目指す。
平野で、機械化しやすい田んぼであれば、十分に目指せる量。
山間地域の棚田の場合は、そうはいかず、おおよそ6俵くらいまでに減る。
そうすると、自ずと米農家が必要とする米価が見えてくる。
「再生産ができ、経費を引いて、手元に少し残る。」というライン。
だが、コトはそう簡単でない。