春野菜の三つ目の系統は、豆野菜である。
あくまで大森個人のカテゴライズだけれども。
豆野菜は、例えば、そのまま生長したら、エンドウ豆や大豆になるところ、未熟のところを収穫し、食用にしたもの。
エンドウ豆、つまりグリーンピースや、インゲン、絹さや、ソラマメなどだろう。
最近、豆野菜の代表格になったのが、スナップエンドウ。
グリーンピースのように、豆だけを食べるものと、絹さやのように、豆が膨らむ前に、さやを主に食べるものがある。
スナップエンドウは、さやも豆も食べられる豆野菜だ。
それまでも、いんげんが、さやも豆も食べられる豆野菜の代表格だったが、最近ではスナップエンドウのほうが幅を利かせているように思う。
今世紀になってからアメリカで生まれ、瞬く間に広がった。
食味の良さや食感の良さの他、ボリュームが出るのも良い点ではないかと思う。
個人的には、これで、スジとりが不要であれば、万々歳なのだが。。。
ーと思っていたら、一昨年前ごろから、スジとり不要のスナップエンドウ品種“スジナイン”という品種が登場した。
ただ、スジが入ってしまう個体があること、食味はスジがある方が良いこと、日持ちも通常の品種の方が良いことなど、使ってみて色々気づいた。
他には、砂糖ざやという、もっぱら静岡で作られているさやと豆の両方を食べられる豆野菜もあり、今後注目していきたい。
広がらないのには、何か理由があるはず。
平ざやの大型インゲンも良い。
一昔前まで、北海道で“インゲン”と言えば、この大型の平ざやインゲンだった。
広い大地を持つ北海道では、インゲン栽培が根付かなかったのだと思う(最近では、少しずつ作られるようになっている)。
すじがなく、ボリュームもあるので、こちらのほうがスナップよりも広がるものだと思っていたが、現実は、そうはなっていない。
一般的にはモロッコインゲン、北海道ではなぜかささげインゲンと呼ばれている。
総じて言えるのは、日持ちが悪いこと。
豆野菜は、未熟な、若い部分を食べる野菜。
呼吸量が多く、どんどん、自分に貯めたエネルギーを消費してしまうのだ。
あまり傷みはしないが、理屈的には、食味は落ちて行くらしい。
また、冷蔵にに弱い特徴がある。
長いこと(≒一週間以上)冷蔵庫で冷やすと、傷んでいるわけではないけれども、黒ずんでしまう。
あばたのように、へこみが発生することもある。
ただ、黒っぽさは、加熱すればおおよそ消えるし、あばたも料理すると目立たなくなる。
かといって、春めいてきたこの季節、常温においておくと、傷むので、要注意だ。
春から初夏にかけての、若い豆の栄養をぜひ体に摂り入れて欲しい。