りょくけん東京

りょくけんだより
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にんにく 海老芋 玉ねぎ 磐田 落花生 豊岡

答え合わせ。

磐田市の農林水産課の職員さんがいらした後は、なんというか、矢継ぎ早だった。
とよおか採れたて元気村の店長さんと職員さんがやぱり3名で店を訪ねてくださり、磐田市の草地市長もトップセールスに店を訪ねてくださった。

Cf.バックナンバー りょくけんだより 2021年12月14日

あれから半年たって、ようやく、ようやく、私は磐田 豊岡訪問の機会を得た。

新幹線のひかりに乗り、浜松駅で東海道本線に乗り換えて、11分。
磐田駅に着いた。

駅前には大きな大きなクスノキがあり、目を引いた。

元気村の鈴木店長が「ちょうどお休みだから。」と自家用車で、一日お付き合いくださり、生産者を回ってくださることになった。
磐田市の農林水産課の職員さんも、お忙しいのに、ご同行いただいてしまった。

私にとっては、店に来ている野菜たちが、なぜ美味しいのかを確かめる、いわば”答え合わせ”の二日間。
楽しみで仕方がなかった。

10年前、川を挟んで”浜北”に住んでいた私にとって、豊岡は、見たことのある場所。

「鈴木さん、やっぱりここ知ってます。この道をとって、あの山を左に曲がって、森町によく行ってました。」

森町は、森の石松が本拠とした場所で、お茶やとうもろこしが有名。
私が行っていたのは、フランス料理界の重鎮 今井克宏シェフのオーベルジュ”三鞍の山荘”があったからだ。
宿泊もできる本格フレンチレストラン。
朝食は和食が楽しめ、子どもが生まれてからも連れて行ったっけ。

鈴木店長に、素通りしてしまっていた非礼を素直に詫びた…。

さて。

 

最初の農家さんは、伊藤さん。
浜松と磐田を分かつ天竜川の東岸に広がる、白っぽいシルト土壌。
一見固そうで、触るとほろほろっと細かい砂になる。

 

この、土壌がゆえに、海老芋が名産で、私も、市内の海老芋農家さんから毎年、年末になると、分けてもらっている。
甘さと言い、きめの細かさと言い、磐田の、ていうか豊岡の海老芋は絶品だ。

 

畑は、きれいに区画整理がされており、ほぼ四角形の畑で、碁盤の目に農道が通っている。
驚いたのは、おおよそ2反くらいの畑に、玉ねぎ、赤玉ねぎ(レッドオニオン、紫玉ねぎ)、にんにく、緑肥、グランドペチカ(=デストロイヤーじゃがいも)、そらまめ、落花生、他がきれいに植え分けられていること。

元上司の永田が言っていた、”細かい野菜を真面目に作っている”の言葉が、すっと腑に落ちた瞬間だった。

左手前から、作物の合間に緑肥であるクリムゾンクローバー、玉ねぎ、にんにく、グランドペチカ、ソラマメ。
奥に行ってキタアカリにインカのめざめ、ブロッコリー、落花生に大粒の落花生(おおまさり)。

↑ クリムゾンクローバー(緑肥の一種=ひとつの作物を終えた後に撒き、そのまま畑にすきこむ。連作障害を防ぐ)。

↑ 真ん中より左が赤玉ねぎ。右が白玉ねぎ。

↑ にんにく。

↑ じゃがいもグランドペチカ。

↑ ソラマメの花。6月くらいに収穫だろうか?

天竜川の方向からビュンビュン風が吹き込んでくる中、伊藤さんともお話しした。

「赤玉ねぎ、ほしいです。」
「ソラマメは6月くらいですかね?マメ科の花はほんと、きれいですね~」
「船橋に住んでたんですか!?へえ、転勤族で?」
「雑草はご自分でとってるんですか?」
「にんにくは紫の?遠州極早生ですかね?」

やばい、楽しい…。