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スチューベン ぶどう 鶴田

ぶどうは、飲むもの⁉ ”スチューベン”。

待ち合わせの場所、時間に、一台の軽トラが駐車場に入ってきた。

「あ、あの方だ。」

軽トラから降りてきた方は、思った以上に小柄で、とても可愛らしい方だった。

ちょっと前まで先輩ばかりだった農家さんも、今ではすっかり、自分と同年代あるいは年下の方ともお会いするようになった。

私も年をとった。

「おはようございます!」
「おはようございます!」

青森県、鶴田。

毎年、鶴が飛来し、田園が広がる平野。

「今は本当には飛来しないんですけどね。そこの公園で育てたのを放つだけですね。」
「あれ?今、両脇の田んぼで、たくさん見かけた気がするのですが…?」
「あれはサギか何かなんです。」

あら、いろいろ本当にサギ???
いや、言い方が悪いか。

本当に田園地帯で、田んぼが広がる。
その中にぽつんぽつんと、ぶどう畑が見える。
基本的に碁盤の目のように道が通っているので、計画的に開墾されたのだろう。
後で聞いたことだが、米が余るようになり、転作を目的に、ぶどうが導入されたらしい。
けっこう、不自然に、田んぼの隣にぶどう畑がある。

青森のぶどう品種は、スチューベン。
晩生のぶどうで、9月中旬ごろから収穫が始まり、日持ちが良いため、年明けまで販売できる。
粒はデラウェアより大きく、巨峰などよりは小さい。

特徴は、糖度が高いこと(20度超!)と、つるんとした食感、そして、種があること。

現在のぶどうの趨勢は、皮ごと食べられ、種がないこと。
巨峰など、初期の大粒ぶどうは、種なし処理にあまり向かず、脱粒がしやすくなったり、渋みが残ったりする。
最近できたシャインマスカットは、皮と軸がしっかりとくっついており、脱粒しづらい。
ジベレリン処理に向いている品種が作られている。

スチューベンは、真っ向から違う。
ジベレリン処理をしても、種が無くならないのだ。

「みんな、ここらへんの方は、“ぶどうは飲むもの”と考えてて。種ごと飲み込みます。本当にみんな食べるのが早いんですよ。うちの子たちも、最初は出してましたけど、今は何も言わず飲みます。」

岩木山からはだいぶ北に来ているが、津軽平野に位置するため、しっかりと岩木山は見える。
関東のぶどう棚とは仕立てが違う。

「青森は雪がここまで降り積もるからです。」と、仕草で教えてくださった。
「どこかにだんながいるはずなんですが、、、」

待ち合わせ場所から車で数分のところにあったスチューベンのぶどう畑。
ここで、スチューベンを育てるのは山田さんご夫妻。
実は、関東で働いた後、Iターンし、奥さんのルーツもある青森で農業を行うことを決めた。
縁があって、前年まできちんと管理してあったぶどう畑を譲ってもらうことができ、そこを基盤に徐々に面積を増やした。

「あ、いたいた、あそこです。」

畑の奥で、葉っぱの剪定をしている旦那さんがいらっしゃった。
お二人とも、若い…。

「こんにちは!」

今年は気候が安定している分、色づいている箇所も多く、早めに収穫に入りそう、とのこと。
緑の粒の箇所もあれば、もう食べられるのでは?という畑の場所もあった。

「そう、まだネットもかけられていないのに、収穫が始まりそうで!」と旦那さんが笑う。

ぶどうが黒く色づくと、鳥たちが枚挙して食べて行ってしまう。
それを防ぐため、ネットで畑を覆うのだが、まだ途中。
葉っぱの剪定と他の作業で、まだまだ忙しい時だった。

初めてお会いしたのだけれど、まあまあ同世代。
子どもや親の話まで、畑でしてしまった。

「ねぶたは、お子さんにぜひ見せた方が良いですよ。ほんと、あれはすごい。」

青森にはよく来るのだが、仕事ばかりで、、、遊びや観光をしたことがない。
子どもたちを連れて、見せたい景色は、日本中にあったりもして…。
その間に、どんどん息子たちは大きくなっていく。

また青森に来なくては。

とにもかくにも、山田さんご夫妻の屈託のない笑顔が印象的で。
スチューベンという、ややマイナーな、このぶどうを、ぜひ世に知らしめたいと思った。

「はい、ぜひ宣伝してください!」

頑張ります。

■スチューベンぶどう 青森県産 約1kg(3~4房) 2376円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/422602.html