山梨の高橋さんに電話連絡したところ、もう藤稔が始まると言う。
長野のハウスのナガノパープルは1週間、先延ばしになったにも関わらず。
藤稔は、私の故郷、茅ケ崎の隣、藤沢で生まれた大粒ぶどうだ。
500円玉サイズの大きな粒が特徴で、巨峰やピオーネとはまた少し違う風味があって美味しい。
果たして、その藤稔が到着。
いつも通り、素晴らしい外観で、心が躍る。
一方で、粒が大きいため、ぶどう自身の重さでつぶれていたり、軸から外れてしまったぶどうの粒も散見される。
無核化した、大粒ぶどうの弱点でもある…。
粒が外れてしまうと、鮮度に問題があると思われがちだが、そういう訳でもない。
巨峰は、典型的で、元々、種有のぶどうをジベレリン処理を行うことで、受粉しなくても、実を肥大化させる。
だが、粒と軸を結び付けているのは、種で、その部分が無くなると、とても脱粒しやすくなる。
最近、育種された品種は、皮と軸がしっかりくっついているぶどうが多く、脱粒が少ない。
シャインマスカットは、その典型だろう。
藤稔は、少し前に生まれた品種。
美味しいし、見た目も優れているし、食べ応えもあるのだけれど、脱粒しやすい特徴がある。
もしかすると、段々と栽培が無くなっていくぶどうなのかもしれない。
新品種の育種は、おおよそ20年ほどかかるとは言え、日進月歩で進む。
大粒の藤稔(ふじみのり)。
あるうちに、ぜひ。
