昨日は、ついていなかった。
松屋銀座を出るなり、雷がビカビカとなり始め、あっという間に、滝のような雨が降って来た。
立ち止まるのが嫌いなので、そのまま突き進んだところ、傘をさしていたにも関わらず、長ズボンがびしょびしょになった。
靴は、防水シューズで、ある程度まで耐えてくれたが、濡れたズボンから、中に垂れていったのだろう、靴の外側と言うよりは内側から濡れてきてしまった。
「日頃の行いが悪いのかな。」
少し改めねばと思った。
が、寝てしまった。
やらねばならない事務作業がいくつかあったのにも関わらず。
そのせいかそのせいではないのか、少し寝坊。
目覚ましをセットし忘れていた。
急いで身支度をして、家を出た。
歩いているうちに、靴が湿っぽいことに気づく。
「ああ、最悪だ…。」
新聞紙でも詰めておかねばならなかったことを、今、思い出す。
急に腹痛も襲ってきた。
駅のトイレに駆け込む。
と同時に、メールが二通。
スタッフさんが風邪を引いたため、お休みしたいとのこと。
それを受けて、店長が、厨房2名体制なので、作成量を減らしましょうという提案メールだった。
「ていうか俺もおなか痛い…。」
用を済ませると腹痛もある程度収まり、電車に乗った。
駅で降りて、松屋銀座に向かう。
「今日は幾分暑さも控えめだな。」
早朝だから、ということもあろう。
6時台の銀座は、昼間のような暑さはない。
フライパンの上で蒸し焼きにされているような、あるいはサウナスーツを着ているような、まとわりつく暑さはない。
と思ったら、ひとつ思い出した。
「コックコート忘れた。」
仕方がないので、Tシャツにエプロンを着用した。
そして、右ポケットが軽いことに気づく。
「携帯電話がない。忘れた…あ、駅のトイレだ…。」
とても恥ずかしい。
一日が始まってまだ1時間強。
まだ仕事も始まっていないのに、ダメダメだなと思わざるを得ない始まりだった。