りょくけん東京

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子噺 社長日記 赤い大根

ジャイアンスープ。

「大根が来ると、なかなか使いおおせなくて困るのよねえ。」

お店に立っていたら、野菜定期便もお送りしているお客様から一言あった。
分からないでもない。

大根は奈良時代には日本に流入しており、“おおね”とも呼ばれ、日本に根付いている野菜。
ーなのだけれども、私は料理のレパートリーが少ない。

大根おろしにしても良いが、息子たちはあまり食べない。
細く切って、お味噌汁にすることが多い。

ふろふき大根、ゆず大根、ぶり大根、あるいは少し変化球で大根のステーキなんてのもある。
でもあまりそういう風にはしていない…。

ましてや赤い大根が届くと、少し長めに冷蔵庫にあるパターンが多いか…。
(生産者さん、ゴメンナサイ)

りょくけん松屋銀座店ならば、赤い大根はウェルカムだ。
サラダに添えるには、きれいだし、作成量がそこそこあるから、使いおおせる。

一日目は、甘酢漬け。
二日目は、やっぱりお味噌汁か、と細く切って、煮込んだ。
赤い大根の赤い色素は、アントシアニンだから、水溶性。
煮込めば、汁がその色になる。
お味噌を溶かすと、恐ろしい色になると考え、思いとどまった。
幸い、煮干しを入れて一緒に煮込んでいたので、塩と少しだけカレー粉を入れると、真っ赤だが、良い味になった。
大根の甘みと、一緒に煮込んだキャベツの甘みも出たのだろう。
ちょっとした(?)ボルシチ風のスープになった。

ただ、これが息子たちに通じるだろうか?と少しだけ不安に。

まずは四男。
「なにこれ?」
「スープだよ。」
「ほんとだ、ふつうにスープだ。」と素直に飲んでくれた。
長男と次男も黙って食べた。

が、三男だけが口を付けない。

普段は、「作った人の気持ちを考えろよ!」と他の兄弟に言って、なんでも率先して食べる三男が。

ふと三男のボルシチ風(?)スープを除くと、赤い色素に、ひょこんとイワシが顔を出している。

「これ、ジャイアンのつくったスープみたい…。」

さあーっと走馬灯のように、ジャイアンの作ったスープが頭に浮かんできた。

「俺様も、料理に興味が出て、これもあれも入れて作った、とっておきのスープだ!」とのび太たちに食べさせようと出てきたスープの図柄が、頭に。

「そうだね…。」

ドヨーンとかいう効果音と一緒に、赤いスープが出てきて、そこには確かに魚の頭が出ていた。
たしか、スイカも原料に入っていたので、赤かった。

いつもなら、𠮟りつけて最後まで食べさせる方だが、なんだか妙に納得してしまい、息子は食べず、私が食べることにした。

いやあ…。

外観とかイメージって大事だと思う。
日々、勉強!