たけのこを茹でてみた。
山梨の塩島さんが送ってくださったものである。
なかなか時間がなかったので、届いてから一週間経ってしまった。
お尻と頭をカットして、なんとか鍋に入れて、水から茹でた。
ぬかも唐辛子も入れなかった。
それで、どの程度、アクと言うものがあるのか試したかったからだ。

以前、渋抜き前の柿を試しに食べてみたことがある。
それはもう。
これが柿の渋か、と驚愕したものだ。
口の中が痛いくらい。
もっと痛かったのは、勉強のために、と当時の厨房スタッフさんと食べにいった野菜料理のお店。
さといもの茎である“ずいき”が出てきて食べた。
味はホクホクして美味しいのだが、まるでガラスを食べたのではないかと思うほどに、口も喉もチクチクと痛かった。
柿は渋を何かしらで包んで(アルコール処理や干す)、感じないようにしなくてはいけないし、ずいきも、干すことで、ガラス様のえぐみをとらなくてはいけない。
果たして、たけのこのえぐみとはどんなものぞ、と。
1時間ほど茹でるのが常識のようだが、一通り他のおかずの仕込みが終わった40分に、箸を刺してみると、すっと通った。
火を止め、ゆで汁にそのまま置いた。
ゆで汁に置いておくことで、アクを流すらしい。
思えば、ここで一口でも食べておけば良かった。
30分後、一通り夕ご飯を食べ終わった後、入刀。
皮に縦に包丁を入れ、皮を剥いていく。
どこから食べられるのか、口に入れながら。
そうしたら、3~4枚剥いたくらいで、やわらかく、美味しいところに行き当たった。
◎旨みがすごい。
塩も、何も加えていないのに、うまみがある。
塩島さん曰く、味の素の原料にしたいと研究する方もいるのだとか。
下の部分はやや硬いが、包丁も入る。
良く見たことのある、いちょうにカットし、やっぱりそのまま食べてみる。
やや歯ごたえがあるが、これもまた、うまい。
一週間前に、届きたてを茹でていたら、いったいどれくらい美味しかったのだろう?
アクは、たしかに感じられるが、ごくわずか。
醤油と鰹節をかけて食べてみたら、もう感じなかった。
それと比べると、たけのこの水煮は、無味無臭に感じるくらい。
結論。
たけのこを茹でるのはさほど大変ではない。
水に入れて40分~1時間茹でて、食べられるところをそのまま食べれば良い。
ぜひ、この美味しさを試してみて欲しい。