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玉ねぎ

玉ねぎの話。

玉ねぎのルーツは、中央アジア、文字通り、アジアの真ん中辺りだと言われている。
その歴史は古く、紀元前2000年のメソポタミア文明:チグリス・ユーフラチス川の流域では、すでに人による栽培が始まっていたことが、発掘した遺跡などから分かっている。
中央アジアから、西に渡って、エジプトでも広く食べられていたようで、ピラミッド建造の配給品として、記録されているほど。
やがて、地中海を渡り、広くヨーロッパでも栽培されるようになった。

玉ねぎの原生地を訪ねた写真(出典:野菜探検隊縦横無尽 池辺誠 著)

日本への流入は比較的新しく、江戸時代に一度伝わった。

ーが、観賞用として利用されたものの、食用には広がらなかったそうな。
私も、その時代の人の気持ちはよく分かる気がする。

だって、辛い。

古代文明の人たちはよほど、”火”に慣れ親しんでいたのだと思う。
加熱しなければ、ちょっと食べられない。
あの、刺激的な辛さは、薬とかならば理解できるが、食べ物としては厳しい気がする。