名古屋に来ている。
レンタカー屋さんに、車を返していると、お店の男性の方から声をかけられた。
「葉付き、土付きの大根ですか。珍しいですね。」
葉付きの大根は、袋の中に納まりきらない。
道中、ずっと注目されてきたので、すでになれっこだった。
「畑で、頂いたんですよ~。」と答えると、意外な答え(?)が返ってきた。
「りょくけんさんって、緑健農法の、トマトとかの、りょくけんさんですか?」
「!?」
そうそう、そんなに聞かれないので、少し驚く。
「はい、そう、そうです。」
「僕、トマト大好きで。。美味しんぼで読ませていただいたことがあります。」
「!。ああ、美味しんぼの第七巻、」
「大地の赤!」「大地の赤!」
と声が合った。
「でも、永田さんはもう亡くなった、と聞きました。」
「はい、もう4年ほど前に。90歳だったので、大往生ですが。」
「ああ、そうなんですね。」
「もともとは浜松で、私は独立したほうで。。」
ここは名古屋。
”浜松”といえば、少し親近感を持っていただけるかと思ったけれど、東京にいる名古屋の方に「浜松」というのと、名古屋にいる名古屋の方に「浜松」というのと、やっぱり違うようで、軽くそこはスルーだった。
レンタカー屋さんで、車を返すだけだったけれど、名刺交換。
「あ、社長さんだったんですか!」
「あ、いえ、まあ。独立したほうの…」
なんだか嬉しい一時だった。