寝る前に、”板橋区、事務所”で検索。
翌朝、起きて思ったことがある。
第三者であり、金融のおそらくプロである賃貸保証会社が、当社に対して”信用が置けない”と判断したことは真摯に受け止めなければならない。
2020年は再び激動の年で、それを乗り越えるために様々な補助金・助成金に申請し、多くに受かった。
どこか、認められた気持ちがあったけれど、そうではない。
まだまだ、なんだ。
特に財務的には。
気に入った移転先に、当社はまだふさわしくない。
事務所として、譲れない諸条件があったけれど、何かを犠牲にして、月々の家賃をまだまだ抑えなくてはいけないフェーズ、そう思った。
気に入った移転先がもしダメなら、もう5万円追加してでも、似たような物件に入居したい、という気持ちはいったん凍結。
敷金礼金を加味すると、百万円を超えてしまう。
この気持ちはダメだと思った。
そう思うと、意外にも二つ物件を発見し、さっそく電話して内覧した。
いずれの物件も、仕事の導線のイメージが付いた。
板橋区産業振興公社に泣きついていたら、もう一つの手も教えてくれ、実際の物件も紹介してもらった。
現在の事務所から徒歩10分くらいの距離にあった。
事務所の二階を使っていないから間借りして良い、とのこと。
この場合、不動産会社を経由しないので、保証会社も不要。
悪くない話で、対応してくださったその会社の専務さんにも魅かれた。
元々板橋のその会社の次男で勤めていたのに、30歳になってイタリアにコック修行。
現在、愛知の豊川にレストランを持ち、週末は自宅のある豊川に帰り、そちらの仕事を、平日は、板橋で会社の専務を務めている、とのこと。
豊川と浜松は目と鼻の先。
専務も当社のトマトに興味、というか血が騒ぐそうで、なんだか面白いご縁だと感じた。
それでもなお。
第一希望の物件は第一希望のままであり…。
思い切って、朝一に管理会社を訪問。
現在の通帳と今期の試算表を提出し、思いの丈を述べて、これで今一度、保証会社の審査に出してもらえないか懇願した。
それくらい、第一希望の物件は、ワンフロアで、広さ、立地ともに、これからの当社に合致している。
これでだめなら、冒頭に述べたように、潔く(すでに潔くないのだが)、審査の結果を受け入れようと思う。
「これだけ熱心に申し込みしてくださる方なら、ぜひ弊社としても入ってほしいんですが…。オーナー様のご意向が、保証会社をつけることなので。。。」
やれることはやり、他の物件にもめどがつけられたので、何とか、この問題に道筋をつけたい。