りょくけん東京

りょくけんだより
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能登島の高さん。

聞きそびれていたラジオをRadikoで聞きながら、ふと私が高さんの畑に伺った時のことを思い出していた。

きっかけは、赤土のじゃがいも。

りょくけんは、赤土を愛していて、お膝元であった浜松も、照喜治さんがその晴天率と三方原台地の赤土を気に入ったからだ。

照喜治さんの三男が、りょくけんの生産の責任者をしており、じゃがいもの産地の見直しを始めていた。

冬~初春は九州地方の赤土。

夏は東海地方の赤土。

秋~冬の北海道の赤土。

夏から秋にかけてぽっかりと空く時期があり、調べていくと、能登の赤土が浮かび上がったのだ。

奥さんと一緒に脱サラして能登島に入植し、就農したと言う背景もなんだか良い。

何とか電話番号を探し出して電話して話すと、石川の展示会が都内であり、そこに参加するとのこと。

さっそく浜松から上京して初見を得た。

ご夫婦の空気感と、色とりどりの野菜と、珍しい西洋野菜がずらっとブースに並んでいて、大いに興味をそそられた。

石川県 能登半島の付け根にある七尾湾に浮かぶ能登島に、高さんを訪ねることができたのは、そこから数か月経ってからだったと記憶している。

雨の中のピーマン。

中田英寿さんが能登島を訪問した際も、土砂降りだったそうだが、私も似たようなもので、しとしとと小雨が降る中で、畑を訪れた。

浜松との違いは、この降雨の頻度の違いかもしれない。

浜松は、めったに雨や雪が降らない。

紫プチヴェール。

実は、この年、じゃがいも以外に、かぼちゃとキャベツの作付けをお願いしていて、そのご挨拶も兼ねていた。

でんぷん質が強いものは、赤土の栽培が向く。

キャベツは地中海原産だから、能登島もきっと合致するに違いない。

そう思っていた。

レッドスイスチャード(ふだんそう、ビートなどとも呼ばれる)

高さんは出荷とその調整にすごく忙しそうだった。

軽トラで案内していただくのにも、一つ一つの畑が大きい上に、何か所にも分かれていて、島の北側のほとんどが高さんの畑なのではないかと思うくらいだった。

高さんは化学合成された農薬を当時から使用せず、有機認証の取得の目指していた。

雨に濡れた畑は、粘りまくっていて、靴があっという間に重くなった。