能登島の森を切り開いて作った畑は、海が見え、広く、赤い土は、りょくけん的には理想に見えた。
でも、現実はそんなに甘いものではなく、、、
「りょくけんさんのいる三方原とは、ケイ素の成分が、能登島では違うと言われています。能登島はケイ素が土に含まれるんです。」
たた、畑のクセや性格は一枚一枚違うので、新しい土地を切り開いては、まずは面接と1年間、何かを作ってみて様子を見る、という試行錯誤の繰り返しのようだ。
キャベツやかぼちゃ、じゃがいもの栽培を依頼したけれど、キャベツは失敗。
ああいう、丸くなるものの栽培は、いわゆる無農薬栽培は難しい。
色んな病気も虫も巻き込んでしまうからだ。
かぼちゃやじゃがいもは、やっぱり美味しい。
こちらも年によっては、まったく収穫ができない年もあるが、同じカボチャでも様々な品種を植えることで、どれかは、相性があって、生き残るらしい。
高さんがご夫婦たりとも、食べるのがお好きなこともあり、有名なシェフのレストランへの販売が強い。
こまめに対応でき、カラフルな野菜が多いので、レストランさんには重宝されるだろう。
最近は、さつまいもを、りょくけんでは扱っている。
”高系14号(こうけい14ごう)”。
いわゆる金時芋だ。
お正月の栗きんとんを作るのに、最適と言われている品種だ。
「高さんの、”高”の系統なんですね。」
「はは」
伝 尊氏像 京都国立博物館所蔵 |
そういえば、石川県で”高”と言えば、鎌倉末期~室町創世記の高師直(こうの もろなお)を思い出す。
読み方が違うのだけれど、読み方を変えて、地方へ逃れる、というパターンは多い。
足利尊氏の片腕とされる豪族で、最近の研究で、足利尊氏と言われていた肖像画は、高師直あるいはその子供のいずれかではないかと言われている。
高さん |
ーやっぱり高さんと似ている気がする。
真偽のほどは分からないけれど…。
今週、25日木曜日お届け分のかぶは、高さんのカラフルなものになる。
その実力を定期便をお取りいただいている方はぜひご堪能いただきたい。