多くの野菜くだものは冷蔵庫に入れておいたほうが、日持ちすると思う。
それは、低温かつ定温だからだ。
野菜くだものは、温度変化を嫌う。
乱暴に言えば、結露して、水が生まれ、そこから傷みが発生する。
だが、冷蔵庫は、そんな、魔法の箱のように見えるけれど、万能ではない。
低温障害といって、低い温度だと障害を出す野菜くだものも少なくない。
夏野菜は、その傾向が強く、特になすが厳しい。
なすを冷蔵しておくと、まずは種が黒くなっていく。
ただ、この症状はなんてことない。
問題なく召し上がっていただける。
皮が焼けてとろけてしまう症状や、内部にスが入り、そこから黒くなっていく症状がある。
ひどくなるのには、二週間ほどかかる。
常温で保管すると、しおれてしまうので、長く持たせるのには冷蔵庫のほうがベターだと私は思う。
きゅうりは中が白くなることがあるが、それも食用には問題ない。
少し褐変すると、食味が悪くなるので、該当部分を切り落として食べたい。
なすと同様、常温保管は、私は厳しいと思う。
2~3日であれば、萎れずにいられると思うが。
低温障害の代表格と言えば、バナナである。
バナナは一晩冷蔵するだけで、黄色の皮が黒く変色し、果肉はやや透き通る。
召し上がれないわけではないが、黄色のバナナだけは、常温保管をお勧めする。
エチレンのかかっていない緑のバナナは、ある程度、冷蔵でも大丈夫だけれど、日本で売られているバナナで、エチレンのかかっていないバナナはめったに目にかからない。