野菜くだもののより良い保存方法には、いくつかの普遍性がある。
呼吸を抑え、できるだけ眠らせてあげること。
”コールドスリープ”。
これが大事だ。
野菜くだものは収穫後も、呼吸を続け、生長および老化していく。
そして、腐る。
袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れておけば、多くの野菜くだものが傷まない。
これは、呼吸を抑え、低温にしておくことで眠ったような状態になっているからだ。
日持ちしやすいかしないかは、栽培日数にもよると思う。
肥料を抑え、ゆっくりじっくり育てたものは日持ちが良い。
りょくけんの野菜が日持ちしやすいのは、そのためだと思う。
夏は、生長が早いので、多くの夏野菜は日持ちが今一つ。
冬は、生長が遅く、ゆっくり育つので、多くの冬野菜は、日持ちが良い。
当然、冬のキャベツと夏のキャベツでは、日持ちも倍の日数以上違う。
大根の葉はうまいし、栄養価が高いのはよーく知っているけれど、 日持ちの観点だけから行くと、きれいに切り落とした方が良い。 |
大根は、まず、葉をきれいにカットする。
葉は栄養価も高いが、根である大根から栄養を吸い続けてしまい、根の日持ちを悪くするからだ。
傷むのも、葉から先に傷む。
カットした大根は、ラップでぴったりと切り口を包み、新聞紙やビニール袋に入れて野菜室で保管するのが一番良い。
冷凍もできるが、細胞が壊れて、生食にはもう向かない。
食感が戻らない。
おろした大根を冷凍するのは、良い方法だろう。
よほど寒い地方であれば、雪の中に入れておくとか、屋外でも問題なく保管できるだろうが。
干しておく方法は、また主旨が違う気がするが、水分が抜け、特に天日に干した場合は、濃縮してうまみも増す野菜が多い。
根菜や椎茸は、美味しさを増すためには良いかもしれない。