「ここで働いている人たちは、流暢に外国語を話すわねえ。ほんと感心する。気持ち良いくらい。」
いつもいらっしゃるお客様に突然言われた。
「こないだもあっちで接客している子が流暢に対応してて。」
おお、褒められた。
スタッフさんが褒められるのは正直嬉しい。
そういえば、その、お客様が言うこないだの“子”は、察するに勉強と言うか、自分で調べて用意しているように思う。
その時言えなかった事を、後で何かで調べて、次の機会に言えるよう、きちんと準備しているのだ。
例えば銀聯カード。
松屋の上層階の、服飾や宝飾、化粧品などの売り場では、この中国のクレジットカードに対応しており、各テナントにデバイスが用意してある。
ところが、単価の低い地下1階の食品売り場では、各テナントに、このカードリーダーは用意していない。
松屋社員が常駐するレジまで、お客様をお連れして、パスワードなどを打ち込んでいただく必要がある。
彼女はその説明を、行き当たりばったりの英語ではなく、専門用語も使ってスラスラと話していた。
私も外国語が好きなので、「お!」と思った。
野菜くだものも好きで、英語をしゃべるのも好き。
我ながら、良い人財を採用したのではないかと思う。