会社で朝礼をしていると、浜松から届いた小松菜の一番下に敷かれていた静岡新聞に、見たことのある顔の農家さんが映っていた。
井口泰之さん。
JA三ケ日で伝統的だったけれど、すたれてしまっていたオレンジの果肉のメロンに再び挑戦している、という記事だった。
出典:静岡新聞 |
かなり驚いた。
一昨日、弔電を打ったばかりだったからだ。
浜松の元同僚から電話があり、訃報を聞いた。
暗い声だった。
銀座店がオープンしたころだから14年前くらい。
ミニトマトの赤、黄色、オレンジの3色を栽培依頼していた。
豊橋種苗と言う地元の種屋さんに勤めた後、就農。
みかんの大産地である三ケ日にて、トマト栽培を行う。
JA三ケ日の管轄内でも異彩を放つ農家だった。
井口さん…。
取引先である私や、私の元上司にも一切敬語はなく、お兄さんみたいだった。
会社からも比較的近くだったので(車で1時間くらいかかったけれど)、当時は足しげく通ったっけ。
私の3歳上だから、享年45歳。
少し寂しい気持ちになる。
残されたご家族の心の痛みはいかばかりか。
心からご冥福を祈る。