東京商工会議所板橋支部からセミナーのファックスが届いていた。
東商では頻繁に無償でセミナーを開催してくれ、役に立つものが多い。
今回は「集客力を高める!~写真の撮影方法と活用方法~」と題されており、プロのカメラマンであり、中小企業診断士でもある石田先生が講師だった。
巣鴨でカメラスタジオも経営している。
会社のミッションは、”写真の力で中小企業の売り上げを上げる!”とのこと。
ビビッと来た。
お中元やカタログ作成で忙しい時だよなあ、、、と思いつつ、あと二週間もあるのだから、何とかなるだろ!
すぐに住所氏名を記入してファックスバック。
もちろん参加のためだ。
果たして2週間が経った。
2週間はあっという間で、まったく考えていたようにコトは進んでいなかったし、翌日にはマルシェも控えていた。
いろいろなことを通販スタッフさんにお願いして、事務所を発ち、東京商工会議所板橋支部のセミナールームに来た。
何やら両脇に機材も置かれ、カメラも、キャノンさんのZ1が置かれていた。
2歳年下の石田先生は、日大の芸術学部の写真学科を卒業しており、卒業後もスタジオに勤め、独立した後に、中小企業診断士の資格を最近取得したそうな。
最近の中小企業診断士の先生は、こういった2足の草鞋を履く方が多い。
実際に経営をしていた先生方のコメントには思いがある。
インプットした後は、アウトプットが大事だと思うので(自分がきちんと覚えるため、復習するため)まとめてみようと思う。
1.良い写真は技術や経験ではなく、知識で撮れる。
要は、知ってさえいて、実践していれば、良い写真=売上が撮れる写真は撮れる、ということ。
2.物撮りは斜め後ろ45度から光を当て、向かいからはレフ板を当てて撮れ。
人間が二次元の写真を見て、美味しそうだとか、心が揺さぶられるのは、立体感がある時。
その立体感=陰影が一番出るのが、斜め後ろ45度から光の方向!
3.光の質。
光はそのままでも良いのだけれど、レースやトレーシングペーパー、障子などで分散させると、光の質が柔らかくなり、印象が良くなる。
特に女性に受ける画質になる。
セミナーでは、全員がスマホを片手に、この光の違いを感じるため、3回も撮影した。
その写真が以下の通り。
光の方向パターン① 順光 絶対やってはいけないパターン。 |
光の方向パターン② 真横 ずっと良くなったけれど、影や表の面が見づらい部分も。 |
光の方向②の真横+散光(障子紙みたいなものをスポットの前に設置)+レフ番を手前に設置。 |
このほか、プロっぽく見えるには、ボケ感が大事で、望遠レンズが必要なのだけれど、それはお金がかかるから、ひとまずお勧めしない、とのこと。
このあたりが中小企業診断士らしく、すっと入った。
セミナー冒頭でまず言われたことは、写真には目的が3つある、ということ。
1.ブランディング
2.商品写真
3.使用説明写真
例えば、シュークリーム屋さんであれば、看板にはブランディングの写真。
それこそ斜め後ろ45度から光を当て、風合いのある、陰影のある写真が良い。
それ1枚でぐっと引き付ける写真が必要なわけだ。
そして商品写真。
パッとみて、美味しそう~と思える写真。
シュークリームであれば、割ってクリームがとろりと出たような写真。
そして、説明写真では、こんな卵と小麦粉を使っています、とか、もし機械であれば、使用しているところをつぶさに解説した写真が必要になる。
これらをりょくけんに当てはめてみると、、、
さて、どうなるか。
本当に忙しい時間を縫って、周りに迷惑をかけながら参加したセミナーだったけれど、ワクワクしながら事務所に戻った。