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子噺 社長日記

太陽のマルシェ5/11 ③

私は、接客中だったので、もう一人の社員スタッフさんが、配送業者さんに対応。

無事に、パインを持ってきてくれた。
これは、正直、有難かった。

並べていると、お客様も気になるようで、ひとつふたつ、と売れていく。

試食を用意すると、その勢いにも拍車がかかった。

やっぱり、百聞は一食に如かず。

食べてもらうと、その美味しさは伝わる。

「あまーい」
「カットしただけなの?」
「芯も本当に食べられる!」

「ですよね~。それと、舌を刺すようなピリピリした感じがなくないですか?」

「ほんとだー!」

前回に続き、好評だった。

ただ、心配していたことも起きた。

太陽は、作物をすごくきれいに見せてくれる、のだが。

日差しである。

11時ごろまでは、そうでもなかった日当たりが、だんだんと良くなり、野菜くだものたちに直射日光が当たるようになってきた。

いつも販売している松屋銀座内は、冷暖房完備の上、冷蔵ケースでほとんどの野菜を売っている。
人間も暑いけれど、野菜たちも暑い。

突出しを引っ込めたり、脇にずらしたり、同梱物を屋根に貼って、日陰を作ったり。
さまざまに工夫して、なんとか、野菜たちに日が当たらないように努力した。

お昼ご飯を済ませたころ、少し暇になってきた。
午前中の忙しさはいったいどこに?

なんて思っていたら、突然、売り場の陰に、駆け込んでくる影がひとつ。

続いて、ふたつ、みっつと現れた。

「ジャンジャジャーン!」