私は、接客中だったので、もう一人の社員スタッフさんが、配送業者さんに対応。
無事に、パインを持ってきてくれた。
これは、正直、有難かった。
並べていると、お客様も気になるようで、ひとつふたつ、と売れていく。
試食を用意すると、その勢いにも拍車がかかった。
やっぱり、百聞は一食に如かず。
食べてもらうと、その美味しさは伝わる。
「あまーい」
「カットしただけなの?」
「芯も本当に食べられる!」
「ですよね~。それと、舌を刺すようなピリピリした感じがなくないですか?」
「ほんとだー!」
前回に続き、好評だった。
ただ、心配していたことも起きた。
太陽は、作物をすごくきれいに見せてくれる、のだが。 |
日差しである。
11時ごろまでは、そうでもなかった日当たりが、だんだんと良くなり、野菜くだものたちに直射日光が当たるようになってきた。
いつも販売している松屋銀座内は、冷暖房完備の上、冷蔵ケースでほとんどの野菜を売っている。
人間も暑いけれど、野菜たちも暑い。
突出しを引っ込めたり、脇にずらしたり、同梱物を屋根に貼って、日陰を作ったり。
さまざまに工夫して、なんとか、野菜たちに日が当たらないように努力した。
お昼ご飯を済ませたころ、少し暇になってきた。
午前中の忙しさはいったいどこに?
なんて思っていたら、突然、売り場の陰に、駆け込んでくる影がひとつ。
続いて、ふたつ、みっつと現れた。
「ジャンジャジャーン!」