ブラッドオレンジジュースと聞いて、何を思い浮かべるだろうか?
イタリア産の、あの、赤いジュースの色を思い浮かべるのが普通ではないだろうか。
日本でも、ブラッドオレンジが栽培されるようになって久しい。
その果実でジュースを作って早3年がたつ。
フレーバーは良いのだが、加熱殺菌した段階で、濃いオレンジ色に変わってしまう。
いくつかの要因があるのだけれど、品種によるところも大きい。
主な3系統のブラッドオレンジのうち、フレーバーが良いのは、タロッコ種。
ただ、前面に赤い果肉にはならず、果肉に赤が差したような感じになる。
味にこだわって、ずっとタロッコ種100%で、ジュースを搾っていたけれど、やっぱり赤い果汁に仕上げたい。
今期、2019年は、モロ種を混ぜることにした。
風味は劣るが、赤い色が濃い。
ロットを満たすように量を集め、工場に送った。
かなりのリスクだったと言って良い。
ダメだったら、せっかくお金をかけたのに、昨年と同じ繰り返しになってしまう。
本日、そのサンプルが届いた。
運命の日!
答えは、大成功と言って良い。
美しい赤色が出ており、ふたを開けると、甘いいちごのような香りが漂う。
果実味にあふれ、どこかいちごのような風味を持ちつつ、オレンジだ。
とても嬉しくなった。
菌検査で合格後、デビューする。
今月末の予定。
乞うご期待!