少し前のニュースで、グレープフルーツの消費量が落ちていると聞いた。
背景には、高糖度タンゴール(=オレンジとみかんの掛け合わせ)の存在が少なくない、とのこと。
また、心臓病の薬と相性が悪いようで、副作用が出てしまう、ということが広く知られるようになったこともあるそうな。
人間の心理として、苦みがあって酸味のあるグレープフルーツよりも、甘みの強いデコポンやせとかなどが、より好まれるのようになるのは、自然な流れのようにも思う。
そんな逆境の中、国産グレープフルーツが始まった。
数年前から取り組んでいて、りょくけんでは、それを搾ったジュースもある。
始まった当初は、皮ばかり厚くて、果肉が少し、種はたくさん、みたいな、商品性の低いグレープフルーツだったけれど、ここにきて、なかなかどうして、美味しいグレープフルーツになってきた。
販売スタッフの間でも「年々美味しくなってますね!」との感想が聞こえてくる。
木に年数が出てきて、落ち着いてきたからだ、と聞く。
たしかにナリンギンという、グレープフルーツ特有の苦み成分も感じつつ、ジューシーで、すっきりしていて美味しい。
輸入物ではポストハーベスト(=収穫後散布する農薬)が怖くて、皮が使えないけれど、国産ならば安心だ。
イマザリルやチアベンダゾール(TBZ)といった、発がん性物質である防かび剤の使用がないから、マーマレードにも使いやすい。
少し前までは、”国産だから美味しいってこともないかな”と正直、思っていたけれど、その認識を変える必要がある。
■国産グレープフルーツ 静岡県 約1㎏(3玉前後) 1296円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/40907.html