でりしゃす全17店舗閉店。
2歳の女の子の尊い命まで奪ってしまった、一連のO157感染事故。
その中心として報道が続いていた、埼玉県の惣菜店が、21日、全17店舗を閉めた。
運営するフレッシュコーポレーションとしては、総合的な判断、という発表だったが、事故の影響はあっただろう。
いまだに、O157の感染経路ははっきりしない。
当初、感染原因ではないかと言われたポテトサラダは、工場で保管してあったサンプルからは検出されず。
そして亡くなった女子が食べたものはポテトサラダではなかった。
りょくけんでも、これまでのところ、少なくないお客様がポテトサラダをさける傾向にある。
衛生の基本は、
つけず
つけさせず
増やさず
の3点だ。
この3点を知っていれば、でりしゃすさんだけでなく多くのスーパーさんやチェーン店が導入するセルフバイキング方式は、基本的に成り立たないと考える。
誰かが未発症であっても、ノロウィルスの病原菌を持っていれば、くしゃみ一つで、提供するお惣菜に付着し、増えてしまう。
トイレで用を済ませた後、アルコールなどの消毒剤で手を洗っていなければ、その手で持ったトングから、お惣菜に移り、増える。
そんな要素はいくらでも挙げられるのだ。。。
日本で初めてセルフバイキング方式を導入したのは帝国ホテルさんらしい。
その帝国ホテルでは、マニュアルで、必ずスタッフが常駐し、トングは、なんと15分で交換することになっているとか。
多くは人件費削減が目的で、セルフバイキング方式を導入しているから、帝国ホテルさんと同じことは実施が容易でない。
国に、この方式を規制するルールはない。
全国の各自治体の保健所でも、特段、規制はないから驚きだ(一部、ある)。
体も心も、食べるものからできている。
その、食べるものから起こったであろう今回の一連の出来事は、同じ食品に携わるものとして、自分たちを律しなくてはいけないと思うと同時に、悲しくて仕方がない。