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りょくけん恵方巻プロジェクト episodeⅠ

 

調べれば調べるほど、商業的な色が濃いなあと思わざるを得ない「恵方巻」。古くから神社で「恵方」をむきながら食べる風習があったとも言われるのですが、江戸時代に大阪の海苔卸さんたちがしかけて関西方面で始まったようです。ここ数年、大手コンビニが仕掛け人となって今のように全国的に食べられるようになりました。 

でも、お客様が求めるなら、と、りょくけんのベジデリカコーナーでも恵方巻を用意させていただきます。りょくけんらしい海苔巻きをつくりますよ。

まずは海苔だ!としばらく探していたところ、りょくけんみかんの生産者 井上さんのご紹介で、良い海苔が手に入りました。場所は九州 有明海。海苔農家 西田さんいわく「海苔巻きにするなら、光沢があってハリのある3回目がよかよ。でも海苔のプロのうちらから言わせれば、初摘みや2回目摘みがよかばってん、自家用しかないけどそれも送るわ。」(蛇足ですが、海苔の場合も海苔「農家」と呼びます)

海苔は成長していく過程で、何度か収穫が可能で、1回目を「初摘み」、2回目を「2回目摘み」と呼ぶのだそうです。3回目、4回目になると、黒みが増し、光沢が出てハリが出るのですが、風味や香りは1回目と2回目にはかないません。実はこの時期、すでに2回目までは出荷済みで、農家さんところにはほとんど残っていなかったのですが、特別に自家用のものを分けていただけることになりました。なんだかうれしい。

 早速届いた海苔の封を開けると、まだ見えてもいないのに磯の香りがふわあっと広がり、食べると「うまい。」味が濃くて、厚手なのに、しっかりと噛み切れます。まるで海を食べているような。良い海苔が手に入りました。りょくけん恵方巻、ご期待ください!

「やだ、お父さん、東京の、銀座で売るんやって!」と電話の遠くから聞こえる西田さんご夫妻の声が印象的でした。西田さん、井上さん、ありがとうございます。