浜松市南部、篠原(しのはら)は、古来からの住宅地のためか、
まるで迷路のように道が入り組んでいます。
「10年いるけどまだわからない。」
とは案内してくれた生産者 鈴木さんの息子さんのお嫁さん。
そんな迷路のような住宅地と海の間には
砂地地帯が広がり、黄色か白のたまねぎがそこかしこに植えられています。
江戸時代から作られているこのたまねぎは、
一般的な黄色のたまねぎと区別して、「白」と、地元では呼ばれます。
やわらかく、ほとんど辛味もなくて甘みの強いこのたまねぎは、
この砂地でしか育たない在来種。
その昔、鈴木さんはこのたまねぎを全国で栽培しようとして、うまくいかなかったのだとか。いつでも味わえ、どこでも味わえるのは、うれしいことですが、その時々の、その土地土地の「旬」を大切にしろ、という神様の思し召しかもしれません。
時期限定の「白たまねぎ」。糖度12度を超えるあま~いたまねぎです。
ぜひ生食で召し上がってみてください。