りょくけん東京

りょくけんだより
りょくけんだより~ BLOG ~

松川

梨はもうすぐ。

巷では、梨がけっこうなスペースを占めている。

りょくけんではまだ本格的なスタートを切っていない。
梨のトップバッターは、幸水。

最需要期が、お盆。
生長を早めるため、ホルモン剤を使用する。

ホルモン剤を使わないと、収穫がお盆を過ぎるからだ。
花芽が着く頃、一つ一つ、手で着けて行く。

外観上はあまり変わらない。
やや青めだけれど、それしかなければ、あまり見分けがつかない。

最も違うのは、日持ちだ。

幸水や豊水など、梨は基本的に日持ちがあまり良くない。
果肉がやわらかくなりやすく、冷蔵庫に長く入れると、果肉が黒く変色してしまう。

8月に入ってから、長野県松川の中平さんに聞いてみた。

「今年は、くだものが1週間から10日間早いようですが、今年はどうですか?」
「そうみたいですね、うちは、いつも通りお盆過ぎからだよ。」

今年は梅雨が本格的で、生育が順調。
桃やりんごも、始まりが早かった。
幸水梨は旬が割と短い。
「もう始まってるよ~」だと、けっこうあっという間に終わってしまう。

山の斜面で、一番上は、標高900mにまで果樹園がある。
戦後、入植された地域で、段々と上へ上へと進んだ。

中平さんは、”本家”だそうで、入植が早く、その分、標高も400m付近と低い。
梨の栽培には適していて、ご自宅のすぐ裏に、梨畑が広がる。

梨の食味向上には、雨が大敵。
でも中平さんの畑は、排水が抜群に良く、どんなに雨が多い年でも、甘い梨が育つ。

また、関東圏では珍しく、二十世紀梨も育てている。
青梨は、関西で人気の品種で、関東ではあまり見かけない。

酸味があり、幸水や豊水に比べると、糖度が絶対的に低いのだけれど、その酸味が好まれる。
肌が弱く、少し風に吹かれると、擦れて、黒い傷がつく。
それを防ぐため、袋を掛けて育てる。

中平さんはそこに一工夫。
半透明の袋にして、日光が梨の実にもあたるようにし、糖度が上がるようにしているのだ。
そうやって育った二十世紀は、やや黄色みを帯びた外観の青梨になる。
甘みも酸味もあって、美味しい。

「もう古い樹だから切りたいんだけど…。お客さんが付いているから切れないんだよ。」

10月に入ると、大人気の南水も始まる。

まずは、8月お盆過ぎの幸水梨。
楽しみにしてもう少しだけ、お待ちいただきたい。

■幸水梨 長野県 約1kg 1512円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/460320.html