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アレッタ 社長日記

ある厨房勤務の日。

4月4日。
大学の同期の誕生日だったな。

そんなことを思いながら、りょくけん松屋銀座店の厨房で野菜を切っていた。

元気かな。
茨城出身で、つぶやきシローみたいだと、テニス部の同期や先輩たちからいじられていたっけ。
当時、つぶやきシローを知らなかったけれど、後で見て、そっくりだと思った。
今思えば、少なからず、茨城北部の方は、つぶやきシローさんと同じイントネーションを持つのだと思うが。

売場にアレッタが届いていた。

アレッタは三重県生まれの野菜。
ケールにブロッコリーを掛け合わせて生まれた。

要はアブラナ科同士の雑種で、菜の花のような、ブロッコリーのような。

ただ、これが正しいアレッタ!とはなかなか定義しづらい。

つぼみも茎も葉っぱも美味しい。
播種してしばらくすると茎が伸び、葉ができる。
ここで一度収穫が可能。
ほとんど葉っぱのアレッタ。

茎がさらに徒長し、その先につぼみができる。
この花芽も、菜の花やブロッコリーと同じで美味しい。

新潟は、11月ごろにこの葉っぱ状態のアレッタが収穫できる。
が、その後は雪に埋もれて、収穫できない。

雪が解け始めた今、再び収穫期を迎える。

茎はほぼ無い状態でつぼみがぽつぽつとできるので、それを摘み取って食べることが出来る。
現在、売場に届いているのはこの状態。

ブロッコリーの小房みたいなので、調理もしやすい。
何もトリミングせずに、炒めたり、ゆでてお召し上がりいただけるのだ。

新潟でも、もう少し春めいてくると、茎も伸び、アレッタの代表的な姿になる。
菜の花のような、スティックセニョールのような形状だ。

黄色くなりやすく、ダメになったと思われがちだが、黄色くなっても全然美味しい。
菜の花系(?)の野菜は、花が咲くと、固くなって食べられないとまことしやかに言われるが、そんなこともない。

加熱して普通に食べることが出来る。

アレッタは、うまみが濃く、菜の花系(?)の野菜の中でも一段と美味しい。
店頭で見かけたら、ぜひ手に取ってみて欲しい。

■アレッタ 新潟県産

そんなことを考えていたら、他のスタッフさんともども残業になってしまった。

「今日はお母さんの誕生日だったから早く帰りたかったのに!」

スタッフさんがそんなことを言うのはとても珍しいので、気が咎めた。
へえ~おんなじ誕生日か…なんて思いながら。