レモンやゆずが、あの風味を持ったまま甘かったら、とても美味しいくだものになるのではないだろうか。
世の中にあふれる、レモンのジュースやゆずのジュース、あるいはお酒が、そんな私の仮説の立証を示唆していると思う。
紅まどんな、せとか、甘平、デコポン。
いずれも美味しいけれども、そんな、甘いレモンや甘いゆずのような柑橘が、最近はひっそりと存在している。
オロブランコ(スウィーティ)、媛小春、黄金柑に、はるかなどがそれだ。
オロブランコ(スウィーティ)は、甘いグレープフルーツ。
媛小春、黄金柑は、甘いレモン。
はるかは、甘いゆず。
そんな例えが、しっくり来る(個人の感想です)。
はるかは、少し特殊な、説明が必要な柑橘だろう。
宮崎で生まれたという日向夏が親で、偶発実生(ぐうはつみしょう)と言って、自然に交雑した果実の種が土に落ちて、芽を出し、やがて果実を生らせて生まれた品種。
自然界ではめったに起こらない、大変稀有な例だ。
生まれた、そのはるかのお味も、特筆に値する。
黄色の果皮を持つため、レモンを連想させて、酸っぱく見えてしまうが、酸味がほとんどない。
生産者の石丸さんは「はるかは、おとなしい酸味なんよ。」と表現するが、私から言わせると、ほぼ酸味がない。
糖度が12度くらいと、最近の柑橘の中では平均的な糖度であっても、ずっと甘く感じる。
日向夏同様、白いワタの部分(=アルベドと言う)に苦みがなく、むしろ甘みを感じるくらい。
この白いワタには、ヘスペリジンという成分が含まれ、がんの予防に良いとか、様々な健康効果も期待されている。
だから、くし形など、普通にカットするのではなく、一工夫必要だ。
また、弱点として、種がとても多い。
以上を避ける手段として、
りんごのように皮を剥き、桃のようにそぎ切りにする。
つまりは、黄色の皮を包丁で剥く。
中心にある種を避けるように(桃の大きな種を避けるように)、そぎ切りにするのだ。
こうすることで、ぐっと食べやすくなる。
春の香りがしてくるころに、旬を迎えるので、“春香”という名前が付いた。
黄色なのに、甘い。
え?と思う方。
ぜひ召し上がってみてほしい。
■はるか 愛媛県産 約1kg(5玉前後) 1620円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/417538.html