なすをグリルし、超特製のトマトソースをたっぷりかけ、チーズをのせて焼いてみた。
昨年からずっと試作していたものが、本日、いよいよデビュー。
名前を迷ったが、“ムサカ”と名付けることにした。
ムサカは、旧オスマン帝国の領土内で広がった料理で、グラタンにも似ているが、ムサカと呼ぶ。
オスマン帝国の最大版図は相当広く、北アフリカのエジプトやモロッコからトルコ、ハンガリー、ギリシア、旧ユーゴスラヴィア、イラクなどにまで及ぶ。
各地域で、様々なムスカが存在する。
最も有名なのはギリシアのムサカで、なすを中心とした野菜に、ミートソースをかけ、さらにホワイトソースをかけ、その上にチーズをかけて焼いたものが一般的だ。
それをりょくけん流にアレンジした、と言ってよいだろう。
実は、この名前にも思い入れがあって…。

↑オスロ大のサヨナラパーティで、やっぱり旧ユーゴのセルヴィア出身のHugoに担がれているところ。
20数年前、…いや30年ほど前、私がヨーロッパに留学していた時のこと。
当時はノルウェーのオスロ大学の学生寮にいた。
その時の、マケドニア(現北マケドニア)の友人だったNikoから、
「MASAKI、お前の名前は、私の国では、料理の名前だ。私が大好きな料理で、ここでは食べられないので、懐かしい。」
と言われたのが、ムサカだった。
「おお、その通りで、考えるだけでよだれが出るぜ。」と相槌を打ったのがBoris。
彼は彼でモンテネグロ出身だった。
「お前を食べてやる。」
と怖いことを言われたものだ。
というのも、、、旧ユーゴスラヴィアの友人たちは、互いの国・地域同士で戦争をしていた。
私の友人たちも、後から分かったことだけれど、みんな戦争を逃れ、亡命した人たちだった。
休憩時間にはいつも一緒にたむろしているのに、「殺してやる!」とか冗談なのか、本気なのか、言い合ってたっけ。
そんな、彼らの、一番の好物が、ムサカだった。
平たく言うと、なすのトマトソースグラタン。
でも、それではちょっと、洒落てない。
分かりやすいネーミングも大事だということも重々承知。
りょくけんでアレンジした、向こうの料理、ムサカ。
とろとろのなすと、生果の時点で糖度9度あるフルーツトマトから作ったトマトソースが絶品なので、ぜひ多くの方に召し上がってみてほしい。

■ムサカ ~なすのトマトソースグラタン~ 1p 886円(税込)