「今日はどしたの、何か折り入って話があるのかなって。」

先日、訪ねた秋田の椎茸および栗の農家、齋藤さん。
開口一番、そう言われて、恐縮した。
なにせ14年ぶりの訪問。
何事かと相手が構えるのも無理はないのかもしれない。
「折り入っての話はないっす。」
きのこのハウスの方がご自宅より整理されているから、ときのこハウスでお話。
薪が炊かれ、ハウスの中は暖かい。

椎茸の榾木の数は減ったが、良く出ている。
あちらこちらに椎茸が顔を見せていた。
「大森君にも食べてもらいたいんだけど、明日、30袋出さなくちゃいけないから!りょくけんに!」
とのこと。
重そうな榾木を、一本ずつ並べるのも、女性の手では大変だろう。
ハウスの前には、水場があり、そこに榾木をいったん沈めて浸水させる。

椎茸の菌を植えるのだが、その菌が繁殖しやすくするためだ。
「ハウス、傾いているの分かります?」と娘さん。
「雪を除雪するたびに傾いてて。このハウスが倒れたら、椎茸栽培は止めると思います。」
恐ろしい宣言をさらっとされてしまった。
「絹はそろそろですか?」
「あ、どうだろうね、向こうのハウスだから、見に行きますか。」
軽バンの後部座席に乗り込み、齋藤さんと娘さんと私で移動。
さほど距離があるわけではなかったが、齋藤さんは膝を悪くしていて、歩くのが少し億劫になっているようだった。
内陸線の踏切を越えてすぐのところに、絹のハウスはあった。
その向かいには、長ねぎ畑。
今年は雪が降ってもすぐ溶けるらしく、ここ数年には無いくらい長く収穫できている。



ハウスの中にはひょろっと伸びた絹が少しずつ芽を出していて、興味深かった。
「ちなみに、干し椎茸。今、煮物に使わせてもらっているんですが、あの原料は絹ですよね?」
「そうそう、絹を使ってます。ちょっと形の悪いのを干してね。無選別で大小入れさせてもらってる。」


山の中にある榾木にはなめこも植えていて、榾木の下の方からなめこが顔を出していた。



雪が降ると、生らないそうだが、今年は溶けるので、まだあった。
一番取れるのは11月だったそう。
もう少し早く打ち出せばよかった。
山に入るなり、齋藤さんが、「まー!まー!」と叫んで入ったので少し驚いた。
が、すぐ熊対策だと察した。
これだけ山の近くである。
熊の被害も広く出ている。
齋藤さんの栗も然り、柿の木も然り。
原木で育ったきのこ類は、やっぱり風味がよく、肉厚で美味しい。
干し椎茸も、かなり弾力があって美味しかった。

この後、りょくけん松屋銀座店で販売中の「季節のお野菜の煮もの」以外にも、恵方巻の具材としても活躍する予定。
楽しみなんである。

■原木生椎茸 秋田県産 1p 432円(税込)
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■原木干し椎茸(スライス) 秋田県産 1袋 3240円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/571205.html

■原木干し椎茸(丸) 秋田県産 1袋 3240円(税込)
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/571205.html