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西洋梨 追熟

晩生の西洋梨”パス・クラサン”をまずは食べてみる。

冷たい雨が降る朝、三男を市のトレーニングセンターチーム(一応、市の選抜)の練習に送った。
確かに、サッカーは雨の中でも試合を行う。
でも、弱冠十歳の息子を7時間予定の練習に連れて行くのは、少し、親として後ろめたさのようなものを感じる。
息子はサッカーが好きである。
黄色と黒の、若干ドイツのドルトムントに似たユニフォームで、元気に人工芝のグラウンドでドリブルで駆けていく姿を見て、自分も頑張ろうと思った。

鳥取から届いた西洋梨、パス・クラサンを試食。
晩生の西洋梨を探していたところ、見つけた西洋梨だ。
りんごとみかんがどうしても多くなってしまう季節なので、ラインナップとして必要だと思っている。

まだ少し追熟が不足していることは認識しつつ、包丁を入れた。
パス・クラサンは他の西洋梨と食感が少し異なるようで、クリーミーな食感が特徴らしい。

今回食べたパス・クラサンは果肉にまだざらつきが残り、甘さもさほど感じなかった。
それなのに糖度を測ると、15.9度ある。

追熟には二つのタイプがある。

一つは、でんぷん質が貯蔵期間を経て糖に変わり、実際に糖度が上がるもの。
二つ目は、果肉がやわらかくなり、溶解質になり、水分も増えて、人間の舌に感じやすくなるもの(糖度は変わらない)。

前者には、かぼちゃ、じゃがいも、さつまいも、バナナなどがある。
後者は、メロンやアボカドが代表的だろう。

西洋梨は、どちらにも当てはまる。
でんぷん質の塊だったものが糖分に変わっていき、果肉が溶質になることで、水分が増え、あの、とろけるような食感と甘さが出てくる。

今年食べた西洋梨の中では、成田さんのコミス、ドゥワイエンヌ・デュ・コミスが一番美味しかった。

パス・クラサン。
期待せずにはいられない西洋梨の、もう一変化を、もう少し待つことにしよう。