2025年は、けっこう大きな挑戦を試みている。
年末のクリスマス後は、洋風から一気に和風のデリカを投入する、という試みだ。
りょくけんには、商品開発部みたいな部署がない。
だから、松屋銀座店のお惣菜は、すべて現場で考え、試作し、販売に結びつけている。
ともすると、目の前にある、やるべきことに追われ、商品開発はおぼつかなくなる。
それを、つまりは新商品開発を、今年はずーっとやり続けている。
和風惣菜の新商品第一弾は、ゆず大根。
浜松の品評会で一番か二番目に表彰されている若手農家 磯貝さんの大根を、塩もみして、甘酢と搾ったゆず果汁と和えている。
ゆずは、四国山地の険しい山の上の段々畑で育ったゆず。
有機JAS認証も得ているゆずだ。
香りがとても良くて、ゆず大根を陳列している冷蔵什器から、香りが漂ってきて、心地よい。
二つ目もデビュー。
それが、季節のお野菜の煮もの。
5種類以上の野菜と、秋田の齋藤さんの干し椎茸と北海道奥利尻の昆布でとった出汁と醤油、みりん、黒砂糖で煮て、一晩おいたものを提供する。
今のところ、野菜は、れんこん、ごぼう、椎茸、にんじん、さといもとインゲン。
年末に向けて、ずっとやりたかったメニューなので、実現できて嬉しい。

ここのところ、寒さが本格的になったこともあり、良く出ている。
方向性は間違っていないようだ。
「グラタンはもうやってないの?」というお声も。
いったん、クリスマス前には、グラタンも復活させ、イブや25日にはたくさん作る予定だ。
翌実、26日からは徐々に和風のお惣菜を増やしていく予定だ。
お客様の反応が楽しみなのである。