焼き芋を販売している。
さつま芋の傾向として、どれも、熟成を経ていれば、甘みが強い。
違うのは、食感だろう。
クリーミーだと言われるのが、安納芋。
同じくらいクリーミーでなめらかな食感なのが、紅はるか。
安納芋に比べると、畑を選ばず、栽培しやすくて、大きい万能の品種。
上妻スペシャルは、なめらか。
これに対して、紅あずまや紅さつまなど高系14号の系統は、ホクホク感が強い。
高系14号は、外観の赤みが強く、果肉の黄色が強い品種で、〇〇金時と呼ばれるさつまいもが、それだ。
つまり、全国にある〇〇金時、例えば、なると金時、加賀金時は、高系14号である。
ここで、銀座で接客する我々ならではの悩みが出る。
ホクホク感って英語では何というのだろう?
色々調べて、
they have a texture like a potato or chestnus.
(じゃがいもや栗のような肉質です)
とご説明していた。
ちなみに、なめらかは、smooth で伝わるようである。
ネイティブではない外国のお客様には、この、じゃがいもや栗のような食感、で伝わる。
いつか、ネイティブの方に、このホクホクにあたる英語を聞いてみたいと思っていたら、ついにその機会が訪れた。
その答えは、
”crumble”
調べてみると”粉々に崩れる”と言うような意味だった。
クッキーが崩れる様を指す。
そういえば、アップルクランブルと言う、クッキーを崩して焼きりんごを混ぜたようなお菓子があったような。
もう少し気の利いた和訳を探したところ、
”ホロホロと崩れるような”
という訳もあった。
なるほど、このクランブルと言う単語を野菜に当てはめると、そういう意味合いになるのかと、とても嬉しかった。
でも、そもそも、日本語のホクホクってどういう意味なんだろう???