11月初旬。
簡潔な英文でお問い合わせがあった。
佐賀嬉野の太田さんのしょうが紅茶とほうじ茶が欲しいと言う内容。
フランスまで送れるか?
とのこと。
これが、トマトなど青果だったら、お断りしただろう。
お茶ならば、軽いし、ある程度、温度変化があっても、傷まない。
I try.
と回答。

20数年前にヨーロッパに留学していた経験と、数年前にトマトジュースを台湾に送った経験から、郵便局のEMSを使えば、比較的、安価に、フランスまで送ることが出来るだろうと思った。
EMSは、飛行機と船を組み合わせて、最安、最短で送付するサービスだ。
1kg未満の荷物であれば、4000円くらいでお送りできるようだ。
日本の、我々の商品を、わざわざ海外から欲しいと言われ、私としてはとても嬉しかった。
まずは、失礼だが、料金回収のリスクがある。
銀行口座に送金してもらうのか、クレジットカードを登録してもらうのか。
海外送金してもらうには、特別な契約が、お客様側で必要だと思ったので、だめもとで、クレジットカードの方で挑戦した。
これが成功したら、是が非でも送ろうと思った。
カードの決済は、専門の会社のシステムを使っているので、どちらに転ぶかひやひやだったが、あっさり成功した。
そう来たら、一日本企業の威信にかけても、無事に発送したい。
数日後、事務所出勤の日に、商品を梱包した段ボールを抱えて板橋郵便局に行った。
紙の、オレンジ色っぽい送り状伝票にアナログに手書きするものかと思いきや、タブレットを渡され、先方の住所など入力するように言われた。
「それから、EU各国には送れないものがあります。中身は何ですか?」
「お茶です。」
少しの間、調べてくださり、
「EUには食品は送れないようですね、、、」
「お茶も、食品ですか???」
お茶も食品です!と回答が来るかと思いきや、
「そうですね、、お茶、、とりあえず、やってみますか!?」
割と思い切りの良い局員さんで良かった。
タブレットでの入力は理にかなっている。
文字が乱雑で、判読できないことが多いだろうし、必須項目の記入漏れも、チェックしてくれるからだ。
「お客様、すみません、やはりEUはなかなか厳しくて、このHSコードの記入が必要です。」
とA4サイズの紙の束を貸し出してくれた。
0902300000 tea
0902400000 roasted green tea
と入力。
再度、窓口に段ボールとタブレットを持ち込む。
いよいよ精算かとおもったところ、通らない。
「お客様、すみません、やはり、EUにはEMSで食品は送れないようで…。今、何ができるか上のものと調べますので。」
局員さんが電話で、真剣に誰かとすでに話しているのが見えた。
世界情勢も変わるし、いろいろと変更があるのだな…と思った。
フランス在住の実妹に、ノワールムーティエの塩を日本に送ってもらった時も、実際、大変だったんだろうなあと思い返した。
お金はいただいているし、送られなかったらどうしよう。