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こみつ 高徳

帰宅して目に入ったもの。

銀座店から自宅最寄り駅に着き、少し離れた学童で四男をお迎え。
クタクタになりながら、自宅に着いた。

くたびれた私の目に飛び込んできたのは、りんごの贈答箱だった。

さくらんぼでお世話になっている青森の農家さんからだった。

品目欄に”こうとく”というひらがなの文字が見え、小躍りした。

「小野さん、高徳も作っているのか!」と喜んで封を開けたところ、そうではなく、小野さんが年末のご挨拶のために、他の農家さんに依頼し、届いたものだと分かった。

もう19時。
いつもならすぐに夕食づくりに取り掛かるのだが、先に高徳をいただくことにした。
高徳は、素晴らしいりんごなのだけれど、日持ちが悪い。
早く食べることが肝要だからだ。

半割にしてみる。

期待通りの断面!!!


「見て!この断面!」と次男~四男に見せたが、「蜜が入るほど美味しい」という一般常識がなく、感動が薄い。

が。

食べさせたところ、一様に、「甘い!」「甘い!」「おいしい!」と言ってくれた。

高徳は、ふじとロム16なるりんごの掛け合わせではないかと、DNA分析の結果から言われている。
生まれた当初は、東光(ゴールデンデリシャス×印度)というりんごの枝変わりだと思われていた。
大玉にはならないが、蜜入りが素晴らしく、果肉の9割がたが蜜になることもあるりんご。
ただ、果肉がもさっとなりやすく、日持ちが悪い。
傷むわけではないのだけれど。

青果のネット業界では、”こみつ”という名前で知られている。

もちろん私も大いに注目していて、農家さんにお声がけして、栽培を依頼したこともあるけれど、やっぱり日持ちが悪く、栽培も難しいことから、断れてきた、幻と言って良い逸品。
まさか、それを頂き物として頂戴するとは夢にも思わなかった。

トロピカルな風味で、パインアップルのようでもあり、トロピカルなミックスジュースのような、バナナもパインもりんごも入ったようなお味。
糖度は高いものとさほどでもないものがあるが、このフレーバーが、食べた人を虜にするりんごだ。

いつか、私も取り扱えるようになったら良いなと思う。