「毎週銀座に来てるんだけど、毎週、ごはんが変わってて。楽しみにしてます。」
習い事なのか、美容院なのか、通院なのか。
それは分からないけれど、仕事以外の理由で、毎週定期的に銀座に来る用事があるお客様から、帰り際にお声を掛けられた。
小躍りしたくなった。
心の中ではスキップを踏んでいたと思う。
今週は、ブロッコリーのごはん。
ブロッコリーライスという名称にするかどうか迷ったけれど、すっと読み下してしまいそうな
”ブロッコリーライス”という名称よりも
”ブロッコリーごはん”の方が、見た方の気に引っかかるように感じたからだ。
先週、ようやく浜松のブロッコリーが始まり、青果でも、それを使ったお惣菜も人気。
「じゃあ、ごはんでも、ブロッコリーやりますか?」
「良いね!」
と試作。
良い感じにできていたので、今日からデビューさせた。
予定では、ごぼうごはんだったのだけれど、農家さんが収穫に出荷で大忙しだそうで、なかなか入荷が始まらず、
試作もできていないので、ちょうど良かったもう一つの事情もあった。
炊きあがったごはんに、少しにんにくを聞かせたブロッコリーを小さく刻み、混ぜ込んだ。
炊き込みも考えたが、ブロッコリーなどの緑の野菜はとかく退色が激しく、あっという間に食欲がわかない色になると思い、実施しなかった。
「昨日。テレビでちょうど見ました、ブロッコリーごはん。一緒に炊き込むんですってねえ。」と仰るお客様も。
ブロッコリーは野菜では珍しく、タンパク質がけっこう含まれている。
つまりは、うまみが強い。
塩やにんにく、あるいは油など、ちょっとしたきっかけを与えてあげると、途端にうまみが増す。
穂先のうまみと、茎の甘さや食感がとても美味しい。
ほろほろと崩れたブロッコリーひとつひとつに味がして美味しいのだ。
ぜひ一度お試しあれ。

■ブロッコリーごはん 1p 432円(税込)