きっかけは、松屋に出店しているテナントさんの社長会”松栄会”だったと思う。
毎年6月に開催される松栄会は、食品、化粧品、服飾など松屋銀座、松屋浅草に出店するテナントさんたちの集まりである。
とらやさんだったり、オンワード樫山さんだったり、百貨店業界では重鎮と思われる会社さんが一堂に会する。
私が座る円卓は、ここ数年、固定メンバーで、ロック・フィールドさんやとんかつ和光さん、おこわ米八さんの偉い方たちがそろう。
私なんぞ若輩者でも、気を使ってもらい、仲良く話をしてくださる。
特に米八さんとロック・フィールドさんの偉い方とは懇意にさせてもらっていると思う。
そんなご縁なのか、米八さんから、野菜を譲ってほしいと言う話があった。
全国展開しているおこわ屋さん。
そんな量はないぞ~と警戒していたら、松屋銀座のお店だけで良いと言う。
松屋銀座は今135期、銀座に移転して100周年と言う記念すべき年で、それを記念したお弁当を出したいとのこと。
ほっとしたのはもちろん、とても嬉しくなった。
佐賀の田中さんのれんこん、群馬の黛さんの舞茸、新潟の片山さんのぶなしめじ、鹿児島の田畑さんのさつまいもを提供することになった。
いったん揚げてから、調味料に漬け、揚げびたしにする。
メインディッシュであろう肉類には、徳島の名産、すだち鶏をてりやきにすると言う。
試作を食べた時には、このすだち鶏、何かの魚?かと思うくらいさっぱりした独特の食感を持つ鶏肉だった。
11月4日から、店頭販売が開始され、好評であれば年末まで継続すると言う。
ちょっとプレッシャー。
競合店調査じゃないけれど、早速購入して食べてみた。
舞茸やしめじは、よく味が染みていて美味しい。
栗おこわと海老のおこわは安定した美味しさ。
もし、松屋銀座にお立ち寄りの際は、ぜひお手に取ってみてほしい。

■おこわ米八 松屋銀座100周年記念弁当 季節の野菜の揚げびたし 1p 1350円(税込)