五所川原というりんごがある。
果肉が赤い珍しいりんご。
ただ、難点は、渋くて生食に向かないこと。
昔から、もっぱらジャムなどに活用されてきた。
最近では、長野県中野市の吉家さんという民間の育種家の情熱が実り、生食でも美味しい、赤い果肉のりんごが生まれてきた。
最有力は、”ムーンルージュ”だろう。

名前からも推察できる通り、外観は黄色く、中が赤い。
フジの血が入っているからか、蜜も入り、固い果肉で、糖度も高い。
酸味もある程度あって、濃厚な食味だ。
毎年、大人気で、りょくけんではご予約でいっぱい。
あとは、収穫量が想定よりも多いことを願うばかり(11月上旬予定)。

炎舞も扱っている。
某アニメが好きな私としては、必殺技の名前の一つなので、それだけで思い入れが出る。
紅玉系で、酸味があり、果肉は固く、美味。
ただ、どういった条件なのか、中が赤くないことが多い。
どちらかというと、赤くなるかもしれないりんごだ。
ムーンルージュと炎舞は、前述した吉家さんが手がけたもの。
他に、なかののきらめきとか、なかの真紅、冬彩華、いろどりなどがある。

紅の夢は、青森で生まれた赤い果肉のりんご。
皮の赤が果肉に差したような感じで、吉家さんが開発したりんごとは少し違う印象がある。
こちらも酸味があり、正直、すっぱい。
北海道余市の森さんがずっと作っていたのだけれど、今年は、”外蜜”が出て、日持ちが全くしないので、出荷しません、と連絡があった。
森さんはさっぱりしている。
外蜜は、おそらくワックスの事だと思う。
あまりたくさん出ると、あっという間に悪くなる、ということか。
そして、今年で伐採するとのこと。
先に西洋梨の伐採を聞いたばかり。
またまた残念なニュースだった。