野菜は、時々、使い切るのに難儀なことがある。
いや、ちょっと違う。。
もったいないことがあるのだ。
例えばレタスやキャベツ。
業界では鬼っ葉(おにっぱ)と呼ぶ外側の葉っぱ。
内部を守るためか、葉緑素が強く、緑が濃い部分。
ごわごわして歯触りが悪く、固い。
また、苦くもあり、通常は食べずに、廃棄してしまう。
りょくけんの厨房でも例外ではない。
例えば、じゃがいもの皮。
こちらは剥かずに使用するようにしている。
れんこんの皮も剥かないことにしている。
今年になって、今まで長ねぎの青い部分は廃棄していたのをやめ、具材として普通に使うことにした。
白い部分だけではなく、青い部分も、普通に食べられるからだ。
こちらは、レタスやキャベツの鬼っ葉と違い、味が悪いということはない。
セルリーの葉も然り。
刻んでパセリの葉のように、ハーブのように使うこともできる。
ところが、りょくけんの厨房のような、ある程度の規模になると、それだけでは使い切れない。
そこで、考えてあったのが、”セロリヴェーゼ”。
ジェノヴェーゼのバジルを、セロリの葉に置き換えたもの。
ナッツ(なんでも良い)、粉チーズ、にんにんく、セロリの葉、オリーブオイルを、フードプロセッサーでがーっとやれば良い。
夏っぽいイメージだけれど、秋の野菜をこのセロリヴェーゼソースで和えてみた。
前前任者が残してくれたレシピだ。
早速作って、売場に、小脇に抱えて持っていってみた。
「また社長が何か変なものを作ってきた。」
という視線をスタッフさんから感じてしまったので、
「あ、いやこれは、○○さんが考えてくれていたレシピだから。俺じゃないから。」
と言って試食をお願いした。

一風変わっていて、でもセロリの香りが出て美味しいんだけどな。
厨房で試食した感想は、塩味が足りない、オリーブオイル、粉チーズを増やそう、ということで話をした。
いつから出すかな。
そういえば、ブロッコリーの茎ももったいないんだよなあ。