りょくけんのスタッフさんは、美味しいものが好きだ。
どこぞで見かけた何々が美味しい、とか、あそこで売ってた何々と何々のサラダが美味しかったとか、端的に情報をもらうことも多い。
昨年、入社したばかりのスタッフさんに聞いたのが、西洋梨のサラダだ。
どこかで食べて美味しかったとのこと。
生ではなく、焼いた西洋梨だったそう。
以前、当時の厨房長が作ってくれたグランドチャンピオン西洋梨のコンポートは、極めて美味しかった。
西洋梨をソテーしただけでも、きっと美味しい。
それをサラダ仕立てにできたら、ちょっと楽しい。
そう思って、試作。
先日はウォルドルフのサラダにくるみを使ったが、40歳を超えて初めて食べ、個人的に、衝撃を受けた味だった“ピーカンナッツ”を使用してみようと思った。
ピーカンナッツはくるみによく似ているけれど、より軽い風味。
でも、味が濃い。
アレルギー表示義務もない(今のところ)。
くだもののサラダは、何が難しいかというと、他の何の野菜と合わせるかが難しい。
くだもの甘みを邪魔しないもの、引き立たせるもの。
試作はルーコラと赤玉ねぎのスライスとミニトマトと合わせてみた。
くだものとチーズは相性が良いので、今回も使ってみることにし、カマンベールチーズにしてみた。
ドレッシングはヴィネグレットとホワイトバルサミコのドレッシングの二つを作ってみた。
結果。
西洋梨とルーコラ、ピーカンナッツ、ホワイトバルサミコのドレッシングはすごく良い。
カマンベールチーズは塩味が強すぎて、少し邪魔をするか?(試食してもらったスタッフさんの間では賛否が分かれた)。
赤玉ねぎは、もう少し水にさらして辛みを取るか、あるいは無しにするか、もう少し悩んでみる。
西洋梨は、今回の試作にはグランドチャンピオンを使ったが、もうない。
ドワイエンヌデュコミスか、ラフランスになる予定。
生のグランドチャンピオンもすごく美味しかったので、追熟がちょうど良い時には、生で、まだ固い時にはソテーしようかと思う。
ピーカンナッツの色合いが、秋っぽさを演出していて、個人的には気に入った。
さてさて、どうするかな。