9月。
暑いのだけれど、秋を醸し出したい。
商品だけでも。
有楽町駅の方向から松屋銀座に向かって歩くと、私の古巣であるユニクロの大きなお店が見えてくる。
何を今、打ち出しているのか、商売の参考にしたいので、特にVMDはよく見ている。
すでに、秋物、冬物のセーターやアウターを打ち出している。
すごいことだ。
あの映像や画像はいったいいつ撮影したものなのだろう???
そうしたら、企画はいったいいつから立てているのだろう???
もう少し学んでから飛び出せばよかったのかな。
2年しかいなかったことを、少し…。
服は、基本的に工業製品だから、前倒しもできるだろう。
でも、青果物はなかなかそうはいかない。
お中元やお歳暮のくだものは1年前から撮影するし、もし間に合えばハウスものを手配する。
中にはレプリカを撮影しているものもある。
ただ、やっぱり暑いので、秋らしい野菜をこの9月初旬に始めるのはとても難しい。
まだ始まっていないからだ。
どうにか考えて、すだちはどうだろう?とひらめいた。
秋らしい魚、さんま。
さんまには大根おろしとすだちがセットだ。
秋らしい風合いがある。
浜松には、永田照喜治の忘れ形見となっているすだちがまだある。
畑を引き継いでくれた岩井さんが、そのまま栽培してくれているからだ。
早速試作。
焼きびたしの仕上げに入れたものと、グリルした野菜に搾ったものが美味しい。
残暑厳しい時期にも、これなら涼し気でもある。
乞うご期待。