「シャインマスカットはまだ先だね。糖度が上がらない。」
「じゃあ、今は何を収穫しているんですか?」
「BKシードレス。」
「ください!」
「ええ? あんなの、しょせんベリーAと巨峰の掛け合わせだから、そんな大したぶどうじゃないよ。」
なかなか話が弾まない。
↑ベリーA。もう少し黒くなる。
黒ぶどうはなかなか受難の気候になっている。
というのも、黒ぶどうが着色するためには、夜の冷え込みが必要。
ところが、ここのところ、寝苦しい。
つまり夜温が高い。
こうすると、従来の品種ではぶどうが黒く着色しない。
巨峰、ピオーネは、その典型になってしまっており、一部の高原の産地以外では
黒く着色せず、赤いままで熟度が高くなり、収穫せざるをえず、商品価値を下げる結果になっている。
食味は乗っているのだけれど。
だから、最近の黒ぶどうの品種改良のテーマは夜温が下がらなくても色が着くぶどうを育種すること。
数年前から、次々と、ポスト巨峰&ピオーネを目指す黒ぶどう品種が生まれているが、
いずれも”覇権”を得るに至っていない。
シャインマスカットいう大ヒット品種の陰に隠れてしまっているというか。
甲斐の黒丸、ブラックビート、ブラックキング、ふじのかがやき、等々。
”BKシードレス”という品種もそういった流れで生まれたぶどう品種だ。
BKはブラックの略かと思いきや、親である”ベリーA”と”巨峰”の頭文字をとったもの。
シードレスは、種なしの意味。
海外の品種で時々、○○シードレスというぶどうを見かけるが、それと同じように、単位結果する特殊な品種だ。
BKシードレスは、他の種なしぶどうが必要なジベレリンの一回目の処理が要らない。
作り手の省力化も図れる画期的な品種だ。
親であるベリーAは、中粒のぶどうで、食味が良く、根強いファンのあるぶどう。
そのぶどうと巨峰を掛け合わせて、九州大学が開発したというから、着色しやすいのではなかろうか。
届いた”BKシードレス”は、黒ぶどうらしく黒光りしており、食味も良かった。
糖度も19度台あり、極めて甘い。
巨峰のような、ぶどうらしい風味もあり、ぶどう好きのためのぶどうだと思う。
ポスト巨峰&ピオーネの一番手ではないだろうか!?
■ぶどう(BKシードレス) 山梨県 1房 2916円(税込)~
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