りょくけん東京

りょくけんだより
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チップバーン。

レタスやキャベツに現れる障害で“チップバーン”という症状がある。

葉の先端、生長点に出る、枯れたような部分の事。

直接的な原因はカルシウム不足。
細胞壁などを形作る時に、カルシウムが不足すると、完成できず、枯れたような状態になるのだ。

農家さんたちは、そんなことは知っていて、微量栄養素としてカルシウムも与えるし、葉面散布して予防に努める。
でも、暑さや湿度が理由で蒸散がうまく行かず、レタス自身が栄養素を吸い上げる力が弱ってしまうことがあるのだ。

今年の沖揚平では頻発している。

原因は、暑さと雨。

標高700m以上の高原にもかかわらず、気温は高く、夕立が降る。
その湿度がレタスにまとわりつき、蒸散がうまく行かず、カルシウム欠乏が発生する。

そうすると、外葉のすぐ近くに、このチップバーンという症状が現れる。
畑でもかなり廃棄処分している。

手元のレタスやキャベツにもしこの症状があれば、食べても害があるわけでもないので、取り除いて、召し上がってほしいなと思う。