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ベジデリカ(無添加野菜惣菜) 松屋銀座

松屋銀座”抹茶フェア”に向けて。

巷で、抹茶が流行っているという。
主に、外国から来た方たちがこぞって購入しており、不足状態が続いているそうな。

抹茶は、品種ではない。
もちろん、抹茶に向く品種はあるだろうけれど、違いは、栽培方法だ。

収穫前1か月から1週間ほど、茶畑を被覆し、光を遮ることで、茶の主な成分であるカテキンの生成を抑え、テアニンを増やす。
カテキンは有用なポリフェノール成分だけれど、渋みになる。
翻ってテアニンは、甘みやうまみ成分。

通常の栽培では、カテキンが増えていくところを、テアニンを増やすようになるので、抹茶は、あの甘みが醸成される。

生産量が追い付かないため、お茶の農家さんは普通のお茶にするところ、例年になく、被覆栽培を行って抹茶原料を確保しているほどなのだそう。
(そのあおりで、通常の茶葉が不足し、またもや高騰するという噂も…)

8月。

その抹茶需要にあやかって、松屋銀座のフェアは“抹茶フェア”。
外国の方向けにもなるだろうし、日本の人だって、抹茶は好きだから、良いアイディアだろう。

同じ松屋銀座地下1階にお店を持つ、芳翠園さんのお抹茶を使って、惣菜を作るよう企画を与えられた。

いくつか試作をしたけれど、これがやっぱり難しい。
銀の袋から出した抹茶の粉の香りや味は、ふくよかで素晴らしい。

だけれど、これをひとたび野菜たちと融合させようと調味料に入れると、、、

・抹茶マヨネーズ …風味が飛ぶ上に、色が劣化する…。
・抹茶塩 …よくあるパターンだけれど、やっぱりあの、抹茶の風味が消えてしまう。
・塩抹茶 …ならば、と抹茶をたてて、塩を加えて、ソースのようにしてみたところ、一番風味があるのだけれど、見た目が今一つ…。
・抹茶ドレッシング …酢によって、褐変…。

抹茶の、この優れた香り、色、味を、なんとか生かせるものはないのかなあ…。