子どもたちが小さかった頃。
今のようにユーチューブなんぞを見まくるようになる前は、NHKの教育テレビさんには本当にお世話になった。
いないいないばあっ
お母さんといっしょ
みいつけた!
ピタゴラスイッチ etc…
1対1、あるいは1対2で、息子たちの面倒を見なくてはいけなかった時分、教育テレビの番組はとても助かった。
一緒に見て、そのまま寝入ってしまうことも多々。
その中でも、少し息子たちが大きくなってから好きだったのが、”デザインあ”である。
その企画を、佐藤卓さんや田川欣也さんが担っていると知って、さらに、勝手に親近感を持つようになった。
佐藤卓さんは、私はもう退職していたけれど、ファーストリテイリングこと、ユニクロの仕事を担っていたこともあるし、少し前に松屋銀座のデザイン改革にも携わっていた。
お店の中だけでなく、従業員用の施設も、その頃、どんどんきれいになって、すごい方だと思った。
佐藤卓さん曰く、
”デザインとは気配りである”
とのこと。
デザインよく混同されることとして、ファッションがある。
でも、そうではない。
ヤクルトの容器がなぜあの形になったのか、とかスマートフォンのボタンがなぜ一つだけで済むのかとか、それがデザイン。
最近、あらゆるものが分かりやすくなっており、直感的に扱えるようなっており、説明書を読まないで突き進む私にも、とても生きやすい時代になった。
ファッションはどちらかというと、”格好良い”とか”かわいい”と言った外観面だろう。
さて、ただいま家族が増員中なので、総勢10名で、その佐藤卓さんが再度関わっている”デザインあ展”に足を運んだ。
前回はたしか渋谷だった。
今回は、虎ノ門ヒルズ。
駅直結の商業施設で、駅のつくりや、ビルの吹き抜けのつくりや、デザインあ展に入る前から、興味をひくものが多々。
ただ、家族には諸事情がある。
三男は、所属するサッカーチームの県大会予選をさぼらなくてはいけなかったし、三男が欠場すると知ったコーチ陣から、一つではない出場懇願の声も、有難いことに頂いてしまった。
そして、県大会予選に出られないと知った時の三男の、曇った悔しそうな表情は忘れられない。
弱冠10歳。
この先、幾多の判断をしていかねばならないだろう。
一つの経験にしてほしいと思う。
私はと言えば、、、暑さと、行列と、その三男の表情が忘れられず、今一つ”デザインあ展”には集中できず…。
2~3時間楽しみたかったはずなのに、1時間弱で、いつの間にか、会場の外に出てしまった。
黒いカーテンをめくると「再入場不可」の大きな看板。
もっと色々吸収したかったのだけれど、なんだか、中途半端になってしまった。
その足で、妹たち家族も次の目的地へ出発。
かわいい姪っ子、甥っ子たちともお別れ。
彼らは、この後3週間以上も日本に滞在する。
羨ましいような、そうでもないような、、、
さ、仕事しよ。