青森の赤石さんから、佐藤錦が初入荷した。
着色は、全面にきれいに色が入っているとは決して言えないけれど、葉の陰になっている部分もしっかりと黄色を通り越しており、完熟なのが分かる。
品種的に大玉ではない佐藤錦でも、しっかりと2Lサイズの良いものが入った。
さくらんぼは、特に佐藤錦が昨今難しい商材になっている。
一等地である山形では、暑さに対応できず、2年連続で凶作だったという。
例年の4~5割。
お中元商材として取り扱っているところも多く、業者さんたちも、対応に苦しんでいるのではないかと思う。
私は、数年前から山形のさくらんぼは、温暖化とは別の理由で断念した。
青森の田澤さんが作るさくらんぼが、品質的に確かで、信頼できたからだが、5年ほど前に、田澤さんもさくらんぼ栽培を断念。
原因は、色々あったけれど、大きな理由は人手不足。
コロナ禍で、採用が難しかったし、収穫後の選果、手詰めなどが、労働集約的なさくらんぼは、経営が成り立たなかったからだ。
しばらくの間、弘前の岩木山周辺で、さくらんぼ農家を探したところ、行き会ったのが、小野さんと赤石さん。
赤石さんは、りんごが本業。
さくらんぼは、主に先代のお父様が作っていたそうなのだが、地元でも人気があったため、栽培し続ける理由があったようである。
「今期は半分、切ったので、例年より少なくなります。」
温暖化で、どこの農家さんも大変だ。
赤石さんの場合、佐藤錦は老木化したため、が理由だったが、改植する樹も、紅秀峰と青森オリジナルのジュノハートにするとのこと。
ついこの間まで”紅秀峰”はとても貴重だったのけれど、今後は、逆に”佐藤錦”が貴重になりそうである。
ちなみに、赤石さんの畑がほぼ平野の場所にあり、小野さんは少し上がった山の中にある。
そのため、同じ県内でも産地リレーができ、紅秀峰とジュノハートの収穫が1週間ほどずれるので、7月頭から7月20日くらいまで、青森のさくらんぼが提供できる予定である。
■さくらんぼ(紅秀峰) 青森県 約200g 2592円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/432202.html
■さくらんぼ(ジュノハート) 青森県 約100g 2916円(税込)~
https://www.shop-ryokuken.com/SHOP/433002.html